作品
朝顔栽培が生きがいの同心・中根興三郎は、宗観という武家と知り合ってから、思いもよらぬ形で幕末の政情に巻き込まれることに……
一枚摺のために親父が大坂町奉行所で殺された。背後に浮かんできたのは三十年前の大塩の乱。幕末大坂の街を疾走する異色時代小説
10年ぶりに会った女は、男の会社の会長の妾だった。表題作「危険な斜面」ほか、刑事の張り込みを描いた「失敗」など全6篇を収録
34歳の版下職人だった松本清張は、当時意外な召集を受けた。担当編集者でもあった著者が、戦争が作家の根底に与えた深い傷に迫る
ベテラン6人のとっておきの自薦作と、都筑道夫、木々高太郎、山村美沙などの名作を収録。推理作家協会編の豪華アンソロジー第4弾
耶馬台国はどこにあったのか。古代史のロマンと推理の面白さを結晶させた清張古代史の原点。「形」「寝敷き」「断線」計4篇を収録
江戸中期、西国の地方藩で同じ道場に通った少年二人。不名誉な死を遂げた父を持つ藩士・源五の友は、いまや名家老となっていた
信長の夢「安土城」築城の裏には、天下一の棟梁親子による想像を超えた創意工夫と葛藤があった。前代未聞の一大プロジェクトの全貌
東京の閑静な住宅街で深夜に起きたトラック事故。その裏に隠された驚くべき人間模様とは? 「事故」「熱い空気」サスペンス味溢れる傑作二篇
伝説の刀鍛冶・虎徹には壮大な夢があった。己を超える刀を鍛えるべく、命を懸けた男の一代記。時代小説の新分野を切り開く野心作
新宿、大久保、新潟そして茨城を点と線で結ぶ怨念と復讐の物語。「彼女」は三代にわたる怨念を晴らすために生れた「化身」なのか……
肖像画家としてうだつのあがらぬ日々を送る夫と、夫のため注文取りに奔走する妻。だが、日々色気を増す妻に夫の疑念が生まれ……
轢死した老人は事故死か、それとも重病の孫娘を助けるために自殺したのか。ベテラン保険調査員の執念が明らかにした真実とは?
古よりその土地に伝わる因習や伝統、言い伝え。それを無視したとき恐るべき出来事が! 人の心をゾクリと震え上がらせる短篇集
足利時代、近江の国湖北の寒村が隣村から土地を巡る争いを仕掛けられた。村人は裁判に訴えんと京にのぼり、権門の間を奔走するが
江戸で商人殺しが相次ぐが、その手並みの鮮やかさに、犯人探しが錯綜する。前作『夏の椿』より時代は遡り、若き周乃介が活躍する
唐の都長安。夜に輝く牡丹を生みだした利発な少年黄良が、狡猾な宦官相手に知略を巡らす狂騒の果ては? 第三回松本清張賞受賞作
非公開・弁護士なし・上告なしの秘密審理の末、青年将校らは銃殺刑に。呪詛の言葉と「天皇陛下万歳」の叫びの後に残ったものは……
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