作品
数多の名作を発表し昭和史と戦後社会のあり方に立ち向かった2人の巨人を、取っておきのエピソードを交えつつ明快に語り尽くす
「兵に告ぐ。勅命が発せられたのである、既に天皇陛下の御命令が発せられたのである」日本を震撼させた4日間は、悲劇の終幕へ
事件当日の決行部隊の動静、重臣襲撃の様子を綿密な取材で異様な緊迫感とともに活写。「襲撃」「諸子ノ行動」「占拠と厳戒令」を収録
江戸文学の巨星、井原西鶴の半生にまつわる数々の謎に鋭く迫った異色長篇時代小説にして、第9回松本清張賞受賞作が遂に登場
「北、西田と青年将校運動」「安藤大尉と山口大尉」「二月二十五日夜」を収録。独自の取材と資料で複雑な人間模様を描き、核心に迫る
唐の都長安。夜に輝く牡丹を生みだした利発な少年黄良が、狡猾な宦官相手に知略を巡らす狂騒の果ては? 第三回松本清張賞受賞作
陸軍省内で白昼堂々軍務局長を斬殺した「相沢事件」。新資料を駆使して軍閥暗闘の内幕を解明していく。他に「軍閥の暗闘」「相沢公判」
一枚摺のために親父が殺された。誰が、なぜ? 浮んできたのは30年前の大塩の乱。幕末大坂の街を疾走する異色の時代小説登場
ファッショの嵐が日本を抑圧していく様に肉迫する「小林多喜二の死」「京都大学の墓碑銘」「天皇機関説」「陸軍士官学校事件」を収録
不況の暗い時代に青年将校が決起した「『桜会』の野望」「五・一五事件」。共産党の大検挙を陰で演出した「スパイ“M”」の正体に迫る
“夫婦交換”というゴシップを読みといた「潤一郎と春夫」をはじめ「満洲某重大事件」など世情を多角的に映しだす全五篇を収録
清張にかかると昭和史はこんなにも生々しく、面白い。第1巻は、「陸軍機密費問題」「石田検事の怪死」「朴烈大逆事件」他、全5篇
権力の圧力で真実解明を妨害された怪事件の封印を解いた衝撃の大作。名推理として名高い「下山国鉄総裁謀殺論」「帝銀事件の謎」等
柏木屋が怪しい。甥の定次郎を殺された原因を探る周乃介の周囲で不穏な動きが――。確かな時代考証で江戸長屋の人々を巧みに描く
文春文庫30周年記念企画。「砂の器」で再び注目を浴びている松本清張の傑作短篇を宮部みゆき氏がセレクト、すべてに解説を付す
高台の家には、若き未亡人の美貌と資産に惹かれた青年たちが出入りする。舅たちはなぜ黙認するのか? 女だけのアパートに発生した連続殺人事件の謎を追う「獄衣のない女囚」を併録。
万葉集から松本清張まで、富士山が登場する文学を約50点とりあげて解説し、日本人にとって富士山は古来どんな山だったかを考える
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