作品
修学旅行で東京を訪れた高校生たちの小さな冒険。ささやかな会話と出来事から、生の輝きが浮かび上がる傑作中編。
重度障害者の井沢釈華は、十畳の自室からあらゆる言葉を送り出す。圧倒的迫力&ユーモアで選考会に衝撃を与えた文學界新人賞受賞作。
デビュー30周年、実力派女流作家の精髄を示す短篇集。「鍋の中」「蟹女」「望潮」「白い山」など各種文学賞受賞作を中心に8作を収録
突如スナックに闖入してきた豚の厄を払うため正吉と三人の女は島に向かった。芥川賞受賞の表題作と「背中の夾竹桃」を収録する
デビュー小説『ギフテッド』で芥川賞候補に選ばれた鈴木涼美の第二作。AVの撮影現場と大邸宅での静かな暮らしを対置させた意欲作。
戦中・戦後の激動の時代、“書く”という困難な道を選んだ女性たちの、しなやかで力強い生き様を描いた、梯久美子の“父娘”論。
彼は涼しい面立ちをした「起こし名人」だった……。通信社の仮眠室を舞台に、眠りから文明の危機を鋭く抉り出した芥川賞受賞作他一篇。「自動起床装置」「迷い旅」収録。(村田喜代子)
幼馴染のベーシストの交代を条件にメジャーデビューを決めた葵。音楽の神はますます彼に愛を注ぎ――奪い始める。圧巻のバンド小説。
元AV女優にして東大大学院修了の作家・鈴木涼美の、衝撃的デビュー中編。夜の街に立ち込める「死」を描き切る新世代の日本文学。
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