作品
市中で思わぬ腰痛に見舞われた平蔵だが、折りよく町医者の治療により悪化は免れた。この者、なんと仇持ちだという。平蔵、どう裁く!
火盗改めの若き同心清河市弥と岸井左馬之助とは、かつて同じ道場に通った仲間であった。もう一人行方の知れない仲間が居たのだが…。
「鬼平」誕生五十年を記念し、七人の人気作家が「鬼平」に新たな命を吹き込んだ作品集。本家・池波も「瓶割り小僧」で特別参加。
浪人の林十兵衛は金貸しが生業。貸した相手の徒目付の小村郡兵衛に嵌められて死罪となった。息子の小十郎は敵討ちを誓うが……。
筒井藩には隠し金八万両があるらしいと聞きつけた老中が、隠密を動かし我が物にと企む。偶さか平蔵の知る所となったのだが……。
司馬遼太郎「幕末・維新を生きた人間の魅力」/半藤一利「明治維新は非情の改革だった」ほか
「鬼平 決定版」シリーズ最終巻。未完の表題作ほか「女密偵女賊」「ふたり五郎蔵」の全三篇。「平蔵の好きな食べもの屋」特別収録。
平蔵のみならず、その周囲の者たちの命が次々に狙われる。生涯一の難事件ともいえる事態に、平蔵は追い詰められる。渾身の長篇!
謹厳実直な亡父に隠し子がいた。衝撃の事実と妹の存在を知り、平蔵はひと肌脱ぐ。一方、おまさは女盗賊に気に入られ、満更でもない。
船宿でふと行き合わせた近江のご隠居・伊兵衛の身のこなしの尋常でないことを見抜いた鬼平は、密かに身辺を探らせたのだが……。
書店の店頭にあふれる時代小説、歴史小説。でも次に何を読めば? 時代小説を愛する書評家が傑作約五百作を楽しくオススメします!
「当代、まれに見る名人であった」と平蔵の会話にあの秋山小兵衛が登場したりと、著者の遊び心が随所にうかがえる。これぞ円熟!
著者が鬼平ベスト5に選んだ「瓶割り小僧」を収録。ほかに、平蔵が自身のかなしみを吐露する「春の淡雪」など心に沁みる作品揃い。
いかなる時もブレない平蔵の指揮下、命を賭して働く与力・同心・密偵のチーム鬼平。それにしても、このところ切ない事件が続くのだ。
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