直木賞作家・朝井リョウさんによるエッセイシリーズ「ゆとり三部作」。
『時をかけるゆとり』『風と共にゆとりぬ』『そして誰もゆとらなくなった』から構成される本シリーズは「文庫のカバー袖の著者紹介が面白すぎる」とSNSで話題沸騰。読者の皆さんから寄せられた熱い感想をご紹介します。
※寄せられた感想は、こちらのキャンペーンでご応募いただいたものです。

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『時をかけるゆとり』を初めて読んだ時のことを今も鮮明に覚えています。今年の2月、第一志望の大学の入試を終えて帰宅する新幹線の中でした。 受験勉強から解き放たれた瞬間、片道800kmの道のりのお供に選んだのが『時をかけるゆとり』でした。
入試の中で起きたさまざまな失敗で頭が支配されていた私に、朝井さんの何ともばからしい体験、その筆致が静かに染み込みました。読み終わる頃には、たとえあの大学の土を二度と踏むことがなかったとしても、きっと楽しく生きていけるだろうという気分になれました。本当に感謝しています。
結果、その大学に合格することができ、今は地元から遠く離れた場所で生活しています。
先日、「地獄の100キロハイク」に倣って「小地獄の33キロハイク」を友人と開催しました。大学の最寄り駅から33キロ、『スタンド・バイ・ミー』さながらの様子で線路沿いを夜通し歩きました。なぜこんな事を始めてしまったのかと、後悔が募りましたが、ぐしょぐしょのバスローブ姿で歩みを進める朝井さんの姿を思い浮かべながら、山を越え夜を越えました。
これからも朝井さんの言葉を血肉に生きていこうと思います。いつもありがとうございます。
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このエッセイたちを生み出してくれて本当にありがとうございます!!!!! 文章を読んでいてこんなに笑ったことってありません。家でよかった。何度もへッ……って声が出ました。
私はなにか気になることを見つけても、やらない理由やれない理由を見つけてはまぁやれないもんはしょうがないよね~~といろいろなことから逃げて生きています。三部作を読んで、朝井さんのやると決めたら徹底的にやり抜く姿がキラキラ輝いて見えて私もあんな風にキラキラしたいと思いました。
今年は絶対にホールケーキをひとりで食べます。この感想投稿を担保にして必ず成し遂げます。長年の夢を叶えます。ありがとうございます。
朝井さん、健康第一で花道だけ歩いてください。これからも応援しています。

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冒険心たっぷりのイベントや人情深いお人柄が生み出す空回りエピソードをポップな文体でサクサク読めて、思わず笑ってしまうような楽しい時間が過ごせました。
何もない平凡な日常を送っている私には、全てのエピソードが刺激的で、もっと気楽に何かしてみてもいいのかもと前向きな気持ちを抱かせてくれる貴重な本でした!
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『学生時代にやらなくてもいい20のこと』(『時をかけるゆとり』の単行本時の題名)を読んで衝撃を受けてから大ハマりしています。
少し前に精神的にきていて辛い日々を過ごしていたのですが、本当に良い意味で頭を空っぽにして読めるこのエッセイが私の辛い気持ちを一時的に忘れさせてくれて結果的に救ってくださいました! 出会えて本当によかったです!
ビーチバレーしたり、お誕生日のお祝いで地下鉄の一面を準備したり結婚式の余興をしたり全力で色々なことを楽しむって社会人になってもやっていいんだ! と読み終えて感じました。そして私も色々楽しみたいなと思い、今年の冬から1年間カナダに行くことにしました! ゆとり三部作を持っていきます!!










