日本大地震関連ニュースをリアルタイムで見守っています。
原子力発電所の安全装置が粗雑だったようで、心配です。放射能流出による追加の被害がなくなるのを祈っています。
何よりこのような大災難の中でも、日本人の高邁な市民精神が引き立って見えます。
すべての生活必需品が不足した状況で、買い占めもなく物静かに対応する、日本人の姿が感動的でした。
一日も早く被害から回復することを心より祈ります。 金正男拝
このeメールは、東日本大震災の直後、昨年3月14日に日本の記者に届いた文面だ。
金正男(キム・ジョンナム)は、北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国)の最高権力者だった金正日(ジョンイル)総書記の長男。その人物像にピンとこない人も、2001年5月に偽造旅券で日本に入国しようとして身柄拘束され、「ディズニーランドに行きたかった」と語った男と言えば、「ああ」と思い出すのではないだろうか。
権力後継者の座についた異母弟で三男の金正恩(ジョンウン)とは違って開明的な人物とみられているが、北京やマカオでテレビや新聞の記者の短い質問に答えたほかは散発的な情報がほとんどで、詳しい人物像は謎に包まれていた。
150通のメールと7時間のインタビューを初公開
ところが、彼とメールで緊密に連絡を取り合い、マカオや北京で会食し、ビデオやICレコーダーを回しての取材を行なってきた人物がいる。東京新聞の五味洋治記者だ。昨年12月17日の金正日急死を受けて、この度150通のメールと7時間に及ぶインタビューの全貌を世界で初公開する『父・金正日と私 金正男独占告白』を緊急出版した。
会話やメールの内容がありのままに記された本書は、最高権力者の長男に産まれた人物の人柄をリアルに伝えており、読む者のイメージを喚起する貴重な資料となっている。
筆者がどのように金正男の信頼を得て単独取材にこぎつけたか、父正日はどのような人物であったか、なぜ正男は権力継承者の座から外れたのか、北朝鮮の窮状や権力の世襲をどう思うのか、弟の正恩へのメッセージなどは本書をお読みいただくとして、ここでは東日本大震災以後の日本に関連した部分をかいつまんで紹介したい。
その前に驚かされるのは、成田で身柄拘束される前に、日本には5回も入国していたことだ。新橋のホテルを定宿にしており、おでんを食べたことを何度も懐かしく語っている。震災前の2011年1月14日のインタビューでも、こう語っている。
「日本文化に小さい時から関心があったからです。高倉健、真田広之の映画をよく見ました。全般的に日本の文化に関心があったんです。
昨年(2010)の夏も上海万博に行き、まず日本館を見たかったのですが、7時間待ちとかで、諦めました。韓国館、ドイツ館だけ見ました」
-
『赤毛のアン論』松本侑子・著
ただいまこちらの本をプレゼントしております。奮ってご応募ください。
応募期間 2024/11/20~2024/11/28 賞品 『赤毛のアン論』松本侑子・著 5名様 ※プレゼントの応募には、本の話メールマガジンの登録が必要です。