レビュー

確率を語るより、可能性に賭けろ! 平凡な人生がドラマチックに変わる仕事術

『無敵の仕事術 君の人生をドラマチックに変える!』 (加藤崇 著)

文: 加藤 崇
『無敵の仕事術 君の人生をドラマチックに変える!』 (加藤崇 著)

『無敵の仕事術』の原稿を書き上げてしばらく経った頃、校正ゲラができあがったというので、もう一度端から端まで内容に目を通した。胸が熱くなった。なんという情熱、なんという純真さだろうか。そこには僕が社会人になりたての20代始めから、30代前半までに行ってきた奇跡の仕事の数々が記されていた。カネもコネも持たずに、自分の志だけを頼りに、傷だらけになりながら必死で闘う若者の姿に、僕は我ながらただひたすら感動してしまった。そして、すでに30代半ばを過ぎてしまった今、こう思うのだ。こんな若者と働いてみたい――。

本書の帯にも使用された写真は加藤氏渡米前の1月4日、四谷駅近くの土手にて撮影したもの。
加藤氏は早大理工柔道部主将を務めた経験もあって、ジャンプしてくださいというカメラマンからのリクエストに軽々と答えてみせてくれた。

 そうだ、思い返せばそれが本書を執筆するきっかけだった。文藝春秋の編集者から、「たとえそれが小さなことであっても、世の中にインパクトを与えたいと思っている若者は多くいると思うんです。ただそのきっかけが掴めない。そこを助けてあげて欲しい」と依頼されたのが本書の企画のスタートだった。人を感動させるような仕事術。壁を破るための仕事術。僕の過去の経験を振り返り、ヒト型ロボット創造を含む、3つの実話をもとに、6つの軸を使って仕事術を整理した。

1.Encounter:リアルな現場に身をおき、全身でショックを受ける
2.Empathize:真面目な人間に共感し、他人事を我が事にする
3.Dive:怖いと思っても覚悟を決め、飛び込む
4.Learn:道を走りながら、必要最低限の知識を身につける
5.Encourage:挫けそうになっても、自分を励まし、決して諦めない
6.Celebrate:思っていた以上に上手くいってしまった自分を確かめる

 それがハイテクベンチャー創造であれ、企業再生であれ、自分として「俺はやったぞ!」と思える仕事をしたときには、必ずこの6つのフェーズを一つひとつ経験していった。ただ、こうしたことをパッケージにして若者に伝えようとすればするほど、それが抽象的にならざるを得ないことから、「説教臭く」なってしまう。それを爽やかに、実行可能な形で届けるためには、型を見つめながら型を意識しすぎず、具体的な実話を、また時にたとえ話を使ってコツを伝えていくのが良いだろうと思い、ふんだんに具体的な話を盛り込んだ。

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無敵の仕事術 君の人生をドラマチックに変える!
加藤崇・著

定価:本体800円+税 発売日:2016年03月18日

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