2015.02.25 特集

センター試験廃止で受験勉強法は変わる?
「螢雪時代」統括編集長が教える「基礎」と「攻め」

文: 加納 冬樹 (「螢雪時代」統括編集長)

『東大合格生の秘密の「勝負ノート」』 (太田あや 著)

大学受験の「センター試験」を廃止し、新テストを2020年度から導入することが検討されています。しかし、いつの時代も変わらない普遍の学習法があると語るのは、受験雑誌「螢雪時代」の加納冬樹統括編集長。『東大合格生の秘密の「勝負ノート」』(太田あや)刊行にあわせて寄稿していただきました。

 センター試験がなくなる──。

 2014年12月、中央教育審議会答申で大学入試改革が提言され、翌1月、高大接続改革実行プランが発表されました。高校での学び、大学での学び、さらには大学入試、全てを一体的に改革するというものです。

  センター試験がなくなると、勉強方法は変わるのか。

 もちろんディテールでは、さまざまでしょうが、本質は変わりません。知識をインプット⇒他の情報などと関連させたりしながら復習⇒最終的にアウトプット。これが基本。

  このプロセスに適したツールが、ノートです。

「基礎固め」から「攻めの学習」に転じるためのノート作り 

旺文社発行の「螢雪時代」は昭和7年に創刊された由緒ある大学受験雑誌。大学受験のスタートから受験当日まで、受験生をサポートする手厚い情報を掲載している。

 漫然と黒板を写したり、解答を書いたりするだけではなく、自分の言葉を添えたりしながら、わかりやすく表現する。苦手なところを、知識を関連づけたりしながら丁寧に整理して書いていけば、効果的な基礎固めにもなるし、後で見直しても、すっと頭に入ります。

  抽象的な概念、対比構造などは、図解することで頭の中が整理され、全体を俯瞰することができます。理解ができていなければ、図や絵に落とし込むことはできませんから、曖昧なところに、自分でも気づくことができます。

  受身の学習ではなく、主体的な、積極的な攻めの学習がノートで可能になります。学習の過程で課題が見つかり、その克服のために何をすればいいのか思考を重ねることにもつながり、課題発見力も培われます。

 繰り返し見て知識を定着させたり、復習したり、増補したりするためには、きれいに書いておかなければいけません。難関大学合格者のノートがきれいな理由は、ここです。

 勉強が進めば進むほどノートは進化し、世界にひとつだけの、それも、自分だけが使いこなせるオリジナル参考書になります。試験当日に弱点だけを見直すといった超実戦的な使い方ができるとともに、きれいに書かれた学習ノートは、自分への大きな自信にもなります。

  ノート学習を通じて得られる主体性、思考力、表現力、課題発見力など、大学受験だけではなく、その後の学びでも、さらには仕事でも必要な力です。

  昔から言われる「書いて覚える!」──、やはり普遍の原理です。


「ノート作りに役立つおすすめ参考書」記事一覧

第1回「英単語帳」:合格ノートを作ろう! 英単語帳はノートと組み合わせて学習効果アップ!

第2回「英文法」:合格ノートを作ろう! 英文法はミスした問題を集めた「問題復習ノート」がカギ

第3回「数学」:合格ノートを作ろう! 数学って難しい? 「弱点克服ノート」には遊び心を忘れずに

第4回「アプリ」:合格ノートを作ろう! 「アプリ」時代でも「ノート」が大事!! 20万人以上の高校生が使う「ターゲットの友」利用者に聞いてみました

東大合格生の秘密の「勝負ノート」
太田あや・著

定価:本体1,200円+税 発売日:2015年02月27日

詳しい内容はこちら


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