
お知らせ
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「2025文春文庫 秋100ベストセレクション」特設サイトをオープンしました。
今月の新刊
インタビュー

- 映画『万事快調〈オール・グリーンズ〉』の主演が決まった時の感想を教えてください
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原作は、すごく疾走感がありますよね。私が演じた秀美も境遇は決して明るくはないのに、悲壮感を感じさせないのが面白くて、そこを大事にしてお芝居ができたらと感じました。
美流紅はこれまで私が演じたことのない役柄だったので、ただただ嬉しくて、撮影が始まるのが楽しみでした。
- 印象に残っている場面はありますか
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秀美のラップを初めて聞く場面がすごくて、美流紅としてだけじゃなく、私自身としても本当に圧倒されて鳥肌が立ちました。しかも、私の目をまっすぐ見ながらお芝居されていたので、思わずこちらも緊張してしまいました。
クライマックスで、とある重大なことが起こります。一発勝負の撮影だったのですが、それが自分の想像していた百倍くらい大変というか、ものすごく熱くて印象に残っています。
- 映画では不適切な青春が描かれます。「青春」にはどのようなイメージをお持ちですか
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青春とはかけ離れた学生生活を送っていて、自分にとっては遠い存在でした。憧れのようなものかもしれません。
いつも美流紅たちが三人でいる時と同じような高校時代だったので、撮影中も放課後に友だちと遊びに行ったことを思い出して、「青春だなぁ」って懐かしい気持ちになりました。
- 「一緒なら、最強!」と言われて、思い浮かぶものはありますか
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私は地元ですね。嫌なことがあっても良いことがあっても、地元に帰ってみんなと話すと元気になれるので。
犬を二匹、大きい子と小さい子を飼っていて、仕事で疲れた時や辛い時もそばにいてくれるんです。私の一番の味方だと思っています。
- 映画や小説といった物語が、ご自身の支えになってくれたことはありますか
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小さい頃から本が好きでした。人に言えない気持ちを的確に掬い上げ、物語として紡いでくれることに、常に救われてきたと思っています。
物語の中で印象的な文章とかセリフに出会うと、「こういう考え方もあるんだ」と思って、思わずメモしてしまうことがあります。
- おふたりにとって読書とは。特に文庫は、どのような存在ですか
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文庫本のサイズが本当に可愛くて、本屋さんに行った時に、ついつい買いたくなってしまうんです。読む時は、小さくて静かな部屋などで、ひとりで読みたいなって思います。
私は本を読むことがすごく好きで、今でも四六時中読んでいます。学生の時から本屋さんに行くことが、自分の中での癒やしになっていました。本は絶対に紙で読みたい派なので、文庫は身近な存在ですね。
- 今回、文春文庫フェアと映画がコラボすることになりましたが、最後にメッセージをいただけますか
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学生の頃から通っていた書店という場所で、こうしてお仕事をさせていただけることがとても嬉しいです。本を読むってすごく素敵なことだと思うので、これをきっかけに色々な方に原作も読んでいただけたらと思います。
そうですね、私も同じ気持ちです。原作もすごく面白いので小説と映画、どちらも楽しんでもらえたら嬉しいです。

南沙良
2002年6月11日生まれ。14年モデルデビュー、17年俳優デビュー。主な出演作にドラマ「ドラゴン桜」「鎌倉殿の13人」「光る君へ」、映画『女子高生に殺されたい』『この子は邪悪』『愛されなくても別に』等。

出口夏希
2001年10月4日生まれ。「non-no」専属モデル。近年の作品は、ドラマ「アオハライド」「ブルーモーメント」、映画『赤羽骨子のボディガード』『か「」く「」し「」ご「」と「』等。
〈衣装協力〉(南沙良さん)MUVEIL th products Dr. Martens NEEDLES nanagu、(出口夏希さん)Sea New York MANA DAUGHTERS JEWELRY NKNIT LOVELESS ALM. muller of yoshiokubo JOSEMOON ph7+ ete bijou