

お知らせ
- 2021.04.05
- 【2021 佐伯泰英 刊行プロジェクトニュース】4月6日電子書籍版 123タイトル一挙配信開始!
- 2021.04.05
- 4月6日に単行本、文庫、電子書籍が同時発売されます
- 2021.04.05
- 特設サイトを公開しました
書籍紹介
文庫刊行予定
(電子・単行本ほぼ同時発売)
- 5月7日発売 『己丑の大火(きちゅうのたいか)照降町四季(二)』
- 6月8日発売 『梅花下駄(ばいかげた)照降町四季(三)』
- 7月7日発売 『一夜の夢(ひとよのゆめ)照降町四季(四)』
おもな登場人物
- 佳乃
- 照降町「鼻緒屋」の娘。三年前、恋人の三郎次と駆け落ちし町を飛び出した。
- 弥兵衛
- 佳乃の父。鼻緒や下駄を扱う「鼻緒屋」二代目。腕の良い職人。
- 八重
- 佳乃の母。
- 八頭司周五郎
- もと豊前小倉藩士の浪人。二年ほど前から「鼻緒屋」で鼻緒挿げの修業をしている。
- 宮田屋源左衛門
- 下り傘・履物問屋「宮田屋」の主。暖簾わけした「鼻緒屋」の後ろ盾。
- 松蔵
- 「宮田屋」の大番頭。佳乃の腕を見込んでいる。
- 若狭屋喜兵衛
- 下り雪駄問屋「若狭屋」の主。「宮田屋」と並ぶ老舗の大店。
- 幸次郎
- 箱崎町の船宿・中洲屋の船頭。佳乃の幼なじみ。
- 大塚南峰
- 小船町で診療所を開く医者。長崎で蘭方医学を学んだ。
- 準造
- 「玄冶店の親分」と慕われる十手持ち。南町奉行所の定町廻同心に仕える。
- 三郎次
- 佳乃と駆け落ちした、札付きのワル。神奈川宿の賭場に借金がある。
- 薮之内中之丞・宇佐正右衛門
- 周五郎の武家時代の朋輩。
- 梅花
- 吉原の大籬「雁木楼」の花魁。当代一の権勢を誇る。


「照降町四季」刊行によせて
つねづね私の時代小説は「髷をつけた現代小説」と考えている。「照降町四季」はコロナ禍に見舞われた現代と重なりあった物語だ。ただし深刻にならないように読後感が爽やかであるように念じて主人公の佳乃の登場から最後まで描写してきた。作者はまず「照降町」と住人がよぶ里名に惹かれた。日本橋をのぞむ直ぐ傍らにあって、北には魚河岸、南には二丁町と呼ばれる官許の芝居小屋があった。一日千両を稼ぐ二つの町をむすぶ小粋な両側町になにがおこったか。お楽しみあれ。