-----------------------------------
漫画の神様・手塚治虫が死の縁まで綴っていた日記。本作の脚本・監督を務める松永大司が、その最後のページに残されていた「トイレのピエタ」のアイディアに出会ったのは、今から遡ること10年ほど前だ。排泄のための場所に描かれるピエタ。それは人が生まれて死んでいく、この世界そのものを表現しているのではないかと直感した松永は、アイディアをプロットにしたため、これを監督デビュー作にしようと心に決めた。
最も純粋で痛切なラブストーリー
君に出会い、僕は描く
画家への夢を諦めてフリーター生活を送っていた宏は、突然余命三ヶ月の宣告を受ける。残された時間を知るまでは、この夏もいつものように、ただやり過ごすだけの季節になると思っていた。それが人生最期の夏に変わってしまった時、立ちはだかるように現れた女子高生の真衣。
「私が生きてるんだから生きろ」
宏は、容赦なくありのままの感情をぶつけてくる真衣に翻弄され、戸惑いながらも、生と死の間に強烈な光を見る……。
もっとも純粋で痛切なラブストーリー。
- キャスト:
- 野田洋次郎/杉咲花/リリー・フランキー/市川紗椰/古舘寛治/MEGUMI/岩松了/大竹しのぶ(友情出演)/宮沢りえほか
- 監督・脚本:
- 松永大司(第1回劇場用長編監督作品)
- 原案:
- 手塚治虫
- 配給:
- 松竹メディア事業部©「トイレのピエタ」製作委員会
1974年東京都生まれ。大学卒業後、俳優として矢口史靖、サトウトシキ、鈴木卓爾監督等の作品に出演。2001年頃から自主制作映画やミュージックビデオ、CM、映画のメイキング等を監督する。09年には、TVの特撮番組「レスキューファイアー」の監督を1年間務める。11年、以前から友人であった現代アーティスト・ピュ~ぴるの八年間の軌跡を追ったドキュメンタリー映画「ピュ~ぴる」監督し、発表。この作品はロッテルダム国際映画祭、全州国際映画祭、パリ映画祭など数々の映画祭から正式招待され絶賛される。他のドキュメンタリー監督作品に、日本総合格闘技PANCRASの試合や選手たちをとらえた「MMAドキュメンタリーHYBRID」やゴスペルの本質を探求した「GOSPEL」がある。
- |原作について
- | ストーリー
- |野田洋次郎・著『ラリルレ論』|