2011.01.24 文春写真館

日本のサル学の礎を築いた今西錦司

文・写真: 「文藝春秋」写真資料部

日本のサル学の礎を築いた今西錦司

 日本の人類学研究グループの総帥として知られた今西錦司は、明治三十五年(一九〇二年)生まれ。

 京都府立一中、三高、京都大学農学部と進むうちに、全国の山野を跋渉した。

 賀茂川に生息するカゲロウの幼虫の生態研究から、種社会が「棲み分けにより共存しながら進化していく」という今西理論を唱え、ダーウィンの生存競争による進化論を批判した。京都大学理学部および人文科学研究所で、ニホンザル、チンパンジーなどの研究を進め、日本の霊長類社会学の礎を築き、多くの後進を育て、この分野の研究レベルを世界のトップクラスに押し上げた。

 また、白頭山、大興安嶺を踏破、戦後はマナスル、カラコルムなどへの学術調査隊も組織した。

〈七十歳の今日、大探検行は若い者にまかせて、標高四百メートル以上の山をシラミつぶしに登り、これまでに六百余山を“征服”している〉(「文藝春秋」昭和四十七年=一九七二年五月号)

 平成四年(一九九二年)没。

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