- 2015.12.30
- インタビュー・対談
【動画つき】マツコロイドの生みの親、自分そっくりのアンドロイドと対決!?
「本の話」編集部
『アンドロイドは人間になれるか』 (石黒浩 著)
ジャンル :
#ノンフィクション
マツコ・デラックスさんそっくりのアンドロイド・マツコロイドをTVでご覧になられた方は少なからずギョッとされたのではないでしょうか。人間の話に自然に相槌を打ち、リアルさを追求し、20万個の毛穴を持つマツコロイド。そのマツコロイドの生みの親が、世界的ロボット工学者の石黒浩さんです。
科学誌で「世界を変える8人の天才」に選ばれたこともある石黒さんですが、実は、子どもの頃からずっとわからないことがありました。それは「人の気持ち」とは何なのか、ということ。先生や親から「人の気持ちを考えなさい」と言われても、その「人の気持ち」がわからない……。やがて成長した石黒さんは、「逆転の発想」にいたります。人工知能を研究することで人間の本質に迫れるのではないか?と考えたのです。
そして今、石黒さんはアンドロイド・ロボット開発の第一人者として、世間の度胆を抜く斬新な発明で「人の気持ち」の謎や「人間らしさ」の正体に迫っています。最新のアンドロイドを用いた実験で、私たちが常識だと思っていたことが次々と覆されていく様子は鳥肌が立つほど面白く、ちょっと不気味でもあります。
アンドロイドやロボットがごく普通にあなたの隣にいる未来はすぐそこまで来ています。鬼才・石黒浩の待望の新刊が『アンドロイドは人間になれるか』(文春新書)です。石黒さんは子どもの頃からの永遠の謎を解き明かすことができたのでしょうか?
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マツコロイドを始め、美人すぎるアンドロイド・エリカ、人間国宝の芸を永久保存した桂米朝アンドロイド、不気味だけれど人間を虜にするテレノイド、人間より優秀な接客アンドロイド・ミナミ……様々なロボットやアンドロイドを作製してきた石黒さんですが、他ならぬ自分そっくりのアンドロイドも作製しています。その名もジェミノイドHI-4。誰が言い始めたのか、通称「イシグロイド」と呼ばれています。
それでは、石黒さんとイシグロイドの「対談」をお楽しみください。