書名(カナ) | オンナノシロ |
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ページ数 | 232ページ |
判型・造本・装丁 | 四六判 上製 上製カバー装 |
初版奥付日 | 2016年09月30日 |
ISBN | 978-4-16-390524-2 |
Cコード | 0093 |
結婚が政略であり、嫁入りが人質と同じだった戦国時代。
各々の方法で城を守ろうとした女たちがいた――
2017年のNHK大河ドラマに決定した女城主、井伊直虎ほか、三人の女の運命を描いた中篇集。
二つ年下の甥・織田信長の政略によって岩村城主遠山景任に嫁いだ珠子(おつやの方)。
景任の死後、珠子は、信長が養子として送り込んだ御坊丸とともに城主として君臨した。それもつかの間、岩村城は武田信玄の別動隊、秋山信友によって包囲される。
秋山信友は密使を送り、自分が珠子と縁組し、そのうえで御坊丸に家督を譲るという条件を申し入れる。嫌々ながらもそれを受け入れた珠子だったが、意外にも信友に惹かれていき……。(「霧の城」)
七尾城主畠山義綱と、側室・佐代のあいだには義隆という息子がいた。義綱は、正室とのあいだに生まれた息子・義慶ではなく、義隆を跡継ぎにしたいと希望していた。
ところが、遊佐美作守らによって義綱が領外に追放され、義慶が次の当主となる。
義隆と佐代を奉じて兵を挙げようとする動きがあると噂が流れ、城中が不穏な空気に包まれると、佐代は、その事態を収めるために遊佐美作守と夫婦になるよう提案される……(「満月の城」)
今川、武田と強敵に囲まれ、相次いで当主を失った井伊家は、桶狭間の戦いで戦死した直盛の長女、奈美(後の次郎法師直虎)を女地頭に立てる。奈美は過去のある事件を機に出家していたが、井伊家存亡の危機にあたって還俗。徳政令を迫る今川家をかわし、謀反を企む家老・小野但馬守から井伊谷城を奪回し、緋おどしの鎧に身を包んで武田の軍勢を迎え撃つ。(「湖の城」)
霧の城
満月の城
湖の城
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