作品紹介

生命知らずの大バカ者、国士からテロリストまで玄洋社の破天荒な男たち。
「頭山が遣るというなら俺も遣ろう。奈良原が死ぬというなら俺も死のう。要らぬ生命ならイクラでも在る」といった気持ち一つで、「ただ何となしに気が合うて、死生を共にしようというだけでそこに生命しらずの連中」が、黙って集まってできた玄洋社の頭山満、杉山茂丸、奈良原到、そして博多の魚屋の大将、篠崎仁三郎といった「若い人達のお手本になりそうにない、処世の参考になんか絶対になりっこない奇人快人」ばかりを集め、その破天荒な人生を、夢野久作ならではのユーモア溢れる筆致で面白おかしく描き上げた痛快な人物評伝。
旅の道中、死にそうな仲間の肝臓の手付金で酒を飲む逸話など、全編、むちゃくちゃな話ばかり。こんなに面白い人物評伝はめったにない!

担当編集者より
探偵小説・幻想小説の書き手であった著者の筆名の由来は「夢の久作」という九州方言。「夢ばかり見る変人」という意味です。作品が書かれたのは、1935(昭和10)年。『新青年』に連載されました。「是非とも現代のハイカラ諸君に、このお爺さんを紹介して、諸君の神経衰弱を一挙に吹飛ばしてみたくなった」――当時の都市青年が愛読した、こんな最先端の雑誌に厳めしい旧世代の大物たちを登場させる夢野久作の文体は、瞠目に値いし、無類の面白さがあります。
商品情報
書名(カナ) キンセイカイジンデン トウヤマミツルカラチチスギヤマシゲマルマデ
ページ数 256ページ
判型・造本・装丁 文庫判
初版奥付日 2015年06月20日
ISBN 978-4-16-813046-5
Cコード 0195

著者

夢野 久作

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