2018.03.01 インタビュー・対談

岸惠子×磯田道史対談 日本とパリの「愛のかたち」(前編)

オール讀物2018年1月号より

岸惠子×磯田道史対談 日本とパリの「愛のかたち」(前編)

世界で活躍する大女優と古文書の達人──異色の組み合わせのようで、実は仲良しのお二人。菊池寛賞受賞を祝って、岸さんのご自宅を磯田さんが訪ねた。

『愛のかたち』(岸 惠子 著)

磯田 (薔の花束を手渡しながら)この度は菊池寛賞ご受賞おめでとうございます。

 ありがとうございます。今日はわざわざ自宅まで来ていただいて。

磯田 今回の受賞は、女優としての活躍はもちろんのこと、作家としてのお仕事も評価されての受賞でしたね。

 私、そそっかしいので、この賞をいただく話が出たとき、「エッ、出たばかりの『愛のかたち』が受賞したの」って、勘違いして喜んでしまったの。恥ずかしいほどドジなんです。

磯田 菊池寛賞は人や団体に与えられるそうですね。でも『愛のかたち』は素晴らしい小説でした。僕はこの作品は、岸さんの集大成だと思いました。

 市川崑ら多くの名監督とともに、日本映画の一時代を築き上げた岸惠子さん。海外での豊富な経験を生かしたエッセイ、ルポの他、小説家としてベストセラー作品を持つ。この秋には、パリと京都を舞台に男女の愛の姿を描き出す表題作を含む『愛のかたち』(小社刊)を発表したばかり。国際日本文化研究センター准教授で歴史学者の磯田道史さんとは、二年半前に開かれたシンポジウムにお互いパネリストとして出席して意気投合。それ以来、連絡を取り合う仲だという。

 今回、菊池寛賞の受賞を祝って、磯田さんが岸さんのご自宅を訪ねた。

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オール讀物2018年1月号

2018年1月号 / 12月22日発売 / 定価980円(本体907円)
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