作品
鎌倉幕府の成立は日本史上まれにみる大きな変革であった。その中核にある鎌倉武士たちの行動を、史書の裏から読み解く傑作歴史評伝。
昭和八年、一斉検挙・起訴された「赤化華族」のなかに岩倉具視の曾孫がいた――。出自と時代に翻弄された少女の哀しい運命を追う。
「鉢木会」の大岡昇平、吉田健一、三島由紀夫らとの衝突と交誼。親子の葛藤、老いと晩年。次男である著者が追想する人間・福田恆存。
対外貿易で勢力を伸ばした「開国派」平家と、土地を媒介に主従関係を築いた「鎖国派」源頼朝。中国王朝の興亡が両者の帰趨を決めた!
あさま山荘、日の丸飛行隊、列島改造、ロマンポルノ――。生真面目さと娯楽志向が交錯する戦後史の分水嶺を、若い世代へと語り継ぐ。
トナカイ遊牧民からイスラム教徒まで、シベリア辺境の地に根を張って、今をしたたかに生きる強靭な人々を訪ね歩いた稀有な記録。
大西瀧治郎が主導した特攻誕生の背景には、いかなる戦況の変化、軍内部の動きがあり、それは日本人の精神構造とどう関係したのか?
宮内省幹部として「終戦の詔勅」を浄書し、その夜の混乱を経験した筆者が戦後記した、終戦前後の貴重な記録と昭和天皇ご一家の素顔。
宮内省幹部として「終戦の詔書」を浄書し、その夜の混乱を経験した筆者が戦後記した、終戦前後の貴重な記録と昭和天皇ご一家の素顔。
〝下馬将軍〟の異名をとった父の失脚で、酒井忠挙の運命は暗転する。一門の長として家の存続のために奮闘した、ある御曹司の一代記。
作家たちの戦時の日記に刻まれた声に耳をすまし、非常時における日本人の精神をあぶり出した傑作評論。平野啓一郎との対談を収録。
人間は絶対孤独で、人と人が真に分かり合うことはない。だから考え続けよ。絶望から出発するのだ。混沌とした先行きを照らす箴言集。
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