作品
昭和二十年、沖縄で何があったのか。生存者の証言を綿密に取材し、美化された女生徒部隊の乙女像も英雄像も排し、戦下の人間たちの姿をあからさまに描ききった問題作。(鈴木富夫)
その人のために死ねるか——真摯にして厳しい問いの中にこそ、本当の愛の姿が見える。嫁と姑。息子と母親。友人。夫婦。人間同士の関係が不思議で愛しくなるエッセイ集。(坂谷豊光)
夜明けに生誕があれば真昼には堕胎がある。生と死の両方に手をかすのが産婦人科医である。小さな病院で展開されるドラマを通して、無モラル的状況と生命の尊厳を訴える。(上総英郎)
ほとんどを中東に依存する石油が断たれたらどうなるか。この想定のもとに、日本列島が崩壊してゆく姿を、政府のプロジェクトの成果により具体的に描いた問題作。(曽野綾子)
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