作品
人間は絶対孤独で、人と人が真に分かり合うことはない。だから考え続けよ。絶望から出発するのだ。混沌とした先行きを照らす箴言集。
日韓・日中関係、「核密約」と安全保障、消費税導入……。いまに続く諸問題に先鞭をつけるも志半ばで倒れた、哲人宰相の足跡を描く。
『昭和史発掘』全九巻に未収録の「政治の妖雲・穏田の行者」「『お鯉』事件」と、城山三郎、五味川純平、鶴見俊輔との対談を掲載。
日本人にとって天皇とは何か。戦後民主主義のなか、国民統合の象徴たらんと努めてきた昭和天皇の姿を、畏敬と感動を込めて語る。
なぜ「耳なし芳一」は耳を失ったのか。なぜ豊臣秀吉は朝鮮出兵で耳鼻削ぎを命じたのか。日本史上最も有名な〝残虐刑〟の真実に迫る。
昭和二十年一月、米軍がルソン島リンガエンに来襲するや、司令官は特攻隊と諸部隊を置き去りにして逃走した。記念碑的名著、完結篇。
大本営は米艦轟沈のウソの発表をして国民をだましつづけた。次々と消耗品のように死地に投ぜられた若者の群像を描く。大著の第二巻。
陸軍特別攻撃隊の真の姿を描き、鴻上尚史氏『不死身の特攻兵』に大きな影響を与えた菊池寛賞受賞作・全三巻を、三カ月連続刊行。
紛争で過激派学生と渡り合った後の東大総長も、若き日はマルクス主義の学生だった。希代の歴史学者が自らの半生とともに綴る昭和史。
宮中での喧嘩、他家の従者を撲殺、法皇に矢を射掛ける……藤原道長ら有名貴族の凶悪事件を暴き、平安の貴公子像の再考を迫る意欲作。
保守派の論客であった著者の原点は、安保闘争で戦った学生時代にあった。あの「空虚な祭典」を、「戦友」たちの記憶と共に振り返る。
二十一世紀最大の火種となる「民族問題」。イスラム研究の第一人者が二十世紀までの紛争を総ざらえ。新時代を生きる現代人の必読書。
「人間であること」「歴史主義について」「日本人と国家」など八つの講演に「徳の倫理と法の倫理」等二篇の論文を加えた碩学の肉声。
近代の発展と一体に、虚実ない交ぜに語られる「大帝」天皇睦仁。激動の時代、東洋の小国を一等国へと導いた専制君主の真の姿に迫る。
小林秀雄や保田與重郎を畏れさせ、多くの知識人に多大な影響を与えた破格の人物の核心に迫り、近代日本を貫く精神を明らかにする。
武士はいかにして日本の統治者となったのか? 気鋭の日本中世史家が、王権の在り方を検証しつつ、新たなこの国の歴史を提示する!
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