作品
七年ぶりに再会した男女の恋の駆け引きを描く表題作と、「京都まで」の直木賞受賞作品をふくむ充実の短篇集。「エンジェルのペン」「てるてる坊主」「ワイン」の五篇収録。(深田祐介)
ウィンブルドン決勝進出者で、世界順位三位の佐藤次郎は、昭和九年デ杯遠征途中の船上からなぜ投身自殺をしたのか。その謎の死に迫る表題作他、「銀輪きらめく日々」「聖火まぼろしなり」収録。
巨大な経済圏に成長したアジア。その驚くべき実情を紹介し、日本人のアジア理解の変更をせまる「文藝春秋」読者賞受賞のレポート
日本の海外進出企業が現地で直面する奇妙な事件を軽妙に描く表題作ほか二篇。日本人とアジアの関係を衝いたビジネス最前線小説集
ちょっぴりドジでも、体力・気配り・プロ根性では負けません。海外旅行添乗員にトラバーユした新人ギャル・由美子の大爆笑奮戦記
東京――ロンドン間を世界新記録で飛んだ朝日新聞の神風号の二飛行士と天才少女バイオリニストとして一世を風靡した諏訪根自子。日本とヨーロッパを舞台に、青春の光と影を凝視する。
西ドイツ出向寿司職人、国際線スチュワーデス、ルール炭鉱派遣炭坑夫、オーペア女性など、日本の国際化時代の扉を開いたさまざまな職業のパイオニアたちの涙と笑いの東西交流物語。
太平洋戦争の傷跡を色濃く残す炎熱地マニラを舞台に、国際ビジネス最前線で働く商社マンたちの誇りと情熱、愛と死、そして直面する現実を、壮大なスケールで描いた直木賞受賞作。
“翔んでる女”とか“いい女”とか、さまざまな女性像がとび交っている。レッテルに惑わされずに、本当に自分らしく個性的に生きようとしている人に捧げる素敵なヒント二十四章。
美しくあることとビジネスは両立するか。親愛感と怨念が複雑にからむフィリピンで商社マンが直面する現実を鋭く衝く直木賞受賞作
衛星放送番組が縁で女優と結婚した家電メーカーのサラリーマンが、亭主は頭、女房は躯で社務に精励を強いられる海外駐在員になった。軽妙なタッチで描く長篇小説。(武蔵野次郎)
海外駐在員、旅行者、スチュワーデスなど直接西洋社会と接触した人々の失敗談とエピソードによって、東西文化の接点をさぐり、外国人と楽しくつきあう術をユーモラスに伝授する。
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