作品
古代から中世にかけてのトップクラスの夫婦には、政略結婚の悲劇も、マイホーム型も、火の車の家庭も、身につまされる夫婦ゲンカもあった。現代に似かよったさまざまな生態を描く。
お茶々十八歳、お初十六歳、おごう十四歳。彼女たちの不幸は父・浅井長政を失ったときに始まる。のちに徳川秀忠の正室となった末娘おごうの運命の光と影をあざやかに映し出す長篇。
(上を参照)
大勢の子分を従えた盗賊、皇居に平気で出入りする乞食、男三人を手玉にとるプレイガール――歴史の裏側ではこういう庶民の女たちが活躍した。彼女たちの生きざまをユーモラスに描く。
清盛、義経、義仲、後白河院たちが活躍する平家物語の表舞台の陰で、ひっそりと、しかし確かな形をもって生きていた建礼門院、二位の尼、静御前、巴御前、祇王らを愛情こめて描く。
キリシタンの道を得たお玉のいのちのほとばしりは、誰もとめることはできない。明智光秀の娘とののしられ、異教禁止の世に苦しみながら愛と苦悩に生きた細川ガラシヤ夫人を描く。
辺境であった東国にひとつの灯がともった。源頼朝の挙兵、それはまたたくまに関東の野をおおい、鎌倉幕府が成立した。武士たちの情熱と野望を激しく描く直木賞受賞作。(進藤純孝)
クレオパトラ、ジャンヌ・ダルク、楊貴妃、マリー・アントアネット、ローザ・ルクセンブルクなど、世界史に名をとどめた女性の素顔と、そのとことん生き抜いた雄姿をスケッチする。
男尊女卑の日本ではあるが、必ずしも弱い女性ばかりではない。紫式部、淀君、細川ガラシヤ夫人ら日本史上のスーパーレディ三十余人の猛烈ぶりをユーモラスに描いた読物。
日本の歴史のなかで女はいつも虐げられてきた、とは大きなまちがい。歴史に埋もれた庶民の女の猛烈な活躍ぶり。愉快な庶民意外史
戦国時代、戦闘も世渡りもからきし下手な夫・山内一豊を、三代の覇者交代の間を巧みに泳がせて、ついには土佐の太守に仕立て上げたその夫人のさわやかな内助ぶり。(永井路子)
日本の歴史のなかから紫式部、北政所など三十数人の“女傑”を選び出し、軽妙に綴った人物意外史。日本スーパーレディー物語改訂版
世界の歴史のひのき舞台で、男顔負けの活躍をしたクレオパトラ、ジャンヌ・ダルクなどを、ユーモアとウィットを交えて描く意外史
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