作品
十七世紀、中国産生糸の利権をめぐって日本に乗り込んできた東印度総督特派大臣の栄光と挫折を描く表題作ほか、「モンゴルの海」「いれずみ国姓爺」「名人」など五篇。(縄田一男)
瑠璃光寺五重塔は山口盆地を拠点とする軍事貴族大内氏の生きざまを象徴する炎の塔である。豪毅な資質に恵まれた武将大内義弘の果敢な生涯を描く長篇歴史小説。(縄田一男)
慶応三年春、薩摩藩の腕の立つ探偵方が裏切り者を追って、京で江戸で胸のすくような大活躍を展開。恋と剣戟の時代活劇。幕末青春群像の決定版なる!(縄田一男)
講談や浪曲で人気のあった東海道一の大親分清水の次郎長、そして子分の桶屋の鬼吉、法印の大五郎、森の石松らの胸のすく活躍を新解釈で描き、大好評を博した会心作。(縄田一男)
隠し売女の生活を守るべく今宵また、べらぼう村正が鞘走る。小名木川に涙を落とす弱者の姿を描きつつ、若隠居の用心棒、左文字小弥太の美学も冴える、謎解き人情物語。(縄田一男)
※未刊行の書籍は、刊行予定が変更になる場合があります。