作品
大正十年、柳原白蓮は、夫である九州の炭鉱王・伊藤伝右衛門の屋敷を出て、青年弁護士・宮崎竜介のもとへはしる。新聞界を二分し、世論を沸騰させた妖艶歌人の“不倫”の真実を描く。
本多正信・正純、大久保忠隣、春日局など、将軍の権力をめぐる重臣たちの戦いを活写し、人間の有為転変の儚さを描く書き下ろし長篇
ロンドンに赴任した貿易会社の重役倉内優二は「嵐が丘」のヒロインに似た陶磁器会社の女性オーナー・マリアンヌに恋するが、そのころ、彼女の周辺で殺人事件が起こった。(伊藤正孝)
重役夫人殺しの容疑者は某国大使館員。外交特権を利用した犯罪を描く表題作ほか、「艶やかな声」「カビ」「俯く女」「宅配便の女」の四篇の秀作短篇集。(伊藤正孝)
最後まで艶聞の絶えなかった博文若き日の華やかな彩り。百姓の忰が松下村塾で鍛えられ、時代のうねりの中で長州の逸材として大きく羽ばたいて行く激動期を描く異色作。(清原康正)
有夫の女の姦通が罪であった大正時代、石炭王・伊藤伝右衛門のもとから宮崎滔天の息、竜介へと奔った歌人柳原白蓮、燁子の全生涯
危険きわまりない迷信を追放する話題の書、第二弾。盲腸が痛んだら盲腸ではないし、酢を飲んでも体はやわらかくならない。幸福の源は正しい医学常識にある。(伊藤正治)
“肉食短命、菜食長命”や“米よりパンが良い”はウソ。“ビールを飲むと太る”もウソだ。こんなに無知では長生きできない、健康を保ちたかったら迷信を捨てることだ。(伊藤正治)
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