作品
記者会見や授賞式、結婚式などで知られる東京會舘。大正十一年の落成から改装を経ての再開まで、昭和、平成と集った人々を描く長編。
亡き姉・未咲の代わりに同窓会に出た裕里は、初恋の鏡史郎と再会する。二つの世代の恋愛を瑞々しく描く、岩井監督最新作の原作小説。
ただ一人心を許した同僚の失踪、その後明かされたもう一つの顔……崩壊の予兆と人知れぬ思いを繊細に描く芥川賞受賞作、他二篇。
日本史上の武将たちの史実の姿に迫った古典的シリーズから、光秀と天下を競った武将たち、道三、信長、秀吉、家康らの評伝を一冊に。
福岡出身、当時二十代の俺はクリエイターとして汐留の大型ライブハウスを任され、モデルと結婚し絶頂の日々も、確実に時代の変化が。
アン十六歳、プリンス・エドワード島の先生に。若い娘へ成長する幸せな二年間。初の全文訳・訳註付『赤毛のアン』シリーズ第二巻。
ハルコに持ち込まれる相談事は、肥満を悩む財閥御曹司、医学部を辞めた息子の進路など。悩める子羊たちにどんな手を差しのべるのか⁉
淫売宿にヤギの甘汁とオランウータンのポポロがやってきた。彼女たちの活躍で姉さんたちが恐慌を来す表題作ほか〈最悪劇場〉第二弾。
「ええ声」を持つ赤ん坊〈なにか〉はいかにして「悪声」となったのか。ほとばしるイメージ、疾走する物語。命の連なりを記した長篇。
何故か株を買おうとすると値段が逃げ水のようにあがってしまう。その陰には巨大詐欺と投資家を出し抜く超高速取引業者の姿があった。
精神科医・藤代に大学時代の恋人から手紙が――失った恋に翻弄される十二か月。『世界から猫が消えたなら』『億男』著者の恋愛小説。
このページをめくれば、あなたはこれまでの人生の全てを失うかもしれない――不穏な文章から始まる手記が導く先は、狂気か救済か。
「うで」と「デブ」どっちがいい? 究極の選択から始まる表題作をはじめ〈泥沼〉の極限で咲く美しき“クズの花”〈最悪劇場〉四編。
カナダの美しい島で愛され成長する少女アン。幸福感溢れる名作を原書に忠実に、夢のある文章で訳した日本初の全文訳・詳細な訳注付。
天才クラシックギタリスト・蒔野聡史と、国際ジャーナリスト・小峰洋子。 四十代に差し掛かった二人の美しくも切ない恋。平野啓一郎が送る大人のベロングセラー恋愛小説。
短期間しか新しい記憶を留めておけなくなってしまったこよみと、大学の研究室で働く行助。二人の恋を瑞々しい筆致で紡ぐ著者の原点。
ペットショップのオーナー・圭子は大の噂好き。ワケあり女の「私」は、圭子のもたらす情報から、恐ろしい現実を突きつけられて……。
ヒマラヤで〝魔の山〟と畏怖されるナンガ・パルバットで友を亡くした立原。決着を付けるべく、再び難攻不落のその頂に挑むが……。
いじめや自殺が日常にありふれている世界で生きるカズハ。女子高生の恋愛・友情・家族の問題がつまった二日間を濃密に描く傑作小説。
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