作品
父の遺した多額の借財も完済し、商人としての道が開けた文吉。更に大きな商いに挑戦することを決めるが……。シリーズ第四弾。
墓穴で夜を明かそうとした男は人肉を喰らう者を見る。その意外な正体とは。安倍晴明と源博雅が平安の悲喜こもごもに奔走する12篇。
父を殺され天涯孤独の了助は、若き光圀と出会う。異能の子どもたちを集めた幕府の隠密組織に加わり、江戸に火を放つ闇の組織を追う!
八代の湊を出た空也は五島列島の福江島へと辿り着く。島のめし屋でみかけた、しまと名乗る女が思惑ありげに近づいてくるのだが……。
桜木清兵衛の古くからの友人・勘之助に一大事が。次男が親しくしていた大身旗本の奥方が姿を消したのだ。清兵衛は行方を探すが……。
「劉備を殺すべきです」と献言された曹操は「わが懐にはいった窮鳥をどうして殺せようか」と言った。三国時代最強の魏、七人の名臣!
人吉城下に戻った空也は、タイ捨流丸目道場に加わり、稽古に励む。山修行を思い立ち、平家の落人伝説が残る秘境へと向かうが……。
両替屋と呉服商が強盗に襲われた。与力・彦坂新十郎の「鬼彦組」は怪しい道場主の噂を聞き追いつめるが、敵は恐るべき遣い手だった!
人形浄瑠璃に魅せられ、人形浄瑠璃のために生きた人々の喜怒哀楽と浮き沈みと、愛しい人間模様をいきいきと描く群像時代小説。
浄瑠璃作者・近松半二の生涯に、虚と実が混ざりあい物語が生まれる様を圧倒的熱量と義太夫の如き心地よい大阪弁で描く直木賞受賞作。
武者修行の旅に出た若者は、他国者を寄せ付けぬ異国・薩摩を目指す。名を捨て、無言の行を課す若者を、国境を守る陰の集団が襲う!
秋山久蔵の首に賞金二十五両が懸けられた。これまで捕えてきた悪党たちの恨みなのか? 久蔵はその真相を追うことに。
おみくじを引いたら大凶ばかり、墓からは死人が化けて出るし檀家は落ち目になる一方という深川の題経寺。その裏に隠された秘密とは?
豊前小倉藩から呼び出しを受ける周五郎。大火から半年、佳乃をモデルにした舞台の幕が開くが――勇気と感動の物語、完結!
背に刺青を入れられても恨み言一つ言わない女。貧乏漁師の家から吉原に売られた女。取り調べに決して口を割らぬ女…珠玉の戯作五篇。
明の海寇を父に、日本人を母に生まれた福松は、台頭する清に抗い、海に居場所を求めて闘い続ける。鄭成功の半生を新たな形で描く。
大火は日本橋を焼き尽くした。照降町の人々は知恵と工夫で助け合う。そして佳乃と吉原の花魁・梅花が仕掛ける前代未聞の企てとは?
明治維新で没落した家を再興すべく西南戦争へ参加した錬一郎。彼を待っていたのは、一癖も二癖もある厄介者ばかりの部隊だった。
文政12年、材木置き場の奥で燃え上がる炎――「己丑の大火」から照降町を守るため、佳乃と周五郎は決死の策に出る。感動の第二巻。
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