作品紹介

2カ月前までは毎日化粧しててきぱきと会社で働いていたのに、今の私はどうだろう。自分がもっとも憎んでいたタイプの女になってしまった。一日じゅうパジャマ兼部屋着姿で、そのままコンビニだって行く。部屋にはビールの空き缶だらけの資源ゴミが3つ、溜まっている。アイロンがけ、靴磨き、化粧、ブロウ、爪の手入れ。ぜんぶぜんぶ嫌になった。ひとりのクリスマス、ひとりの正月。そんなある日、突然訪ねてきたのは……。

担当編集者より
ここではない、どこかへ――そんな気持ちになったことはありませんか。偶然出会ったかつての恋人と、妻と、弟と、あるいはひとりで、お気に入りのクルマに乗り込んでドライブへ出かける、ここにはない「なにか」を求めて……。当代きっての短篇の名手8人が、その腕を競いあう、じつに贅沢な短篇集です。週末の昼下がり、お気に入りのウェグナーのチェアに腰を下ろして、ページを開いてください。ここではない、どこかへ、あなたをお連れします。(NY)

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