作品紹介

「本田くん、ある意味、それは勝ち逃げだよ」
気鋭のスポーツライターが投げかけた一言からすべては始まった――。
2010年南アフリカW杯で衝撃な2得点を挙げ、ベスト16の立役者になった
本田圭佑は、大会終了後、突然口を閉ざした。取材オファーをすべて断
り、孤高の道をゆかんとするサッカー日本代表のエースに気鋭のスポー
ツライター・木崎伸也が立ち向かう。モスクワ、バルセロナ、ミラノ、
ブラジル……アポなしの独占直撃取材で引き出した本田圭佑の本音。足
掛け7年、28回にわたる真剣勝負の対話から浮かび上がる型破りの哲学。
これは、知られざる本田圭佑の人物像であり、ひとりのアスリートに迫
っていくジャーナリストの試行錯誤の物語である。

1 ≪W杯を語らない本当の理由≫
カッコいい感じやなと思ったら、オレはしゃべるし。
ダサいなと思うときにはしゃべらへんし。シンプルですよ。
2 ≪初めて明かしたW杯後の真実≫
1年後の成功を想像すると、日々の地味な作業に取り組むことができる。
僕はその味をしめてしまったんですよ。
3 ≪アジアカップ優勝&MVP直後の本音≫
自分の器用さが嫌なんですよ。
それだと成長スピードも、のびしろも、日本人の枠に収まってしまう。
4 ≪非エリートの思考法≫
安定って言葉は、これまで生きてきてあまり使ったことがないし、
聞いたこともないですね。僕の辞書にない言葉です。
5 ≪究極のサッカー問答≫
いつも自分のビデオを見返して、どんだけ下手やねんと思う。
6 ≪追跡ルポ①≫
Numberの名前を出せば、しゃべると思ったら大間違いだよ(笑)。
7 ≪ガチンコ勝負のコミュニケーション論≫
人間関係を大事にするなら、本音を言わないとあかん。
むしろ本音を言わない人は、逆に人間関係を大事にしていないように思える。
8 ≪まさかの取材拒否≫
これでインタビューをとろうなんて甘い。
オレが納得する企画を持って来い。
9 ≪現代サッカーにおける創造性≫
理想を求めずに合理性だけで、勝つ確率を求めているんじゃ、
未来を感じない。おもしろみがない。
10 ≪それでも世界一を目指す覚悟≫
下馬評どおり、案の定ブラジルに負けて。
なんか嬉しくなる気持ちわからへんかな?
簡単に勝てたら、この先おもしくなくなるやん、みたいな。
11 ≪マイナス6度のモスクワにて≫
未来なことなんていうのは誰にもわからない中で、
信念だけが支えになる。
12 ≪追跡ルポ②≫
本田圭佑不在、その真実を求めて。
13 ≪雄弁なる沈黙≫
オレのコメントなしの記事、楽しみにしてるよ。
14 ≪ブラジルW杯出場決定≫
人間って、気が緩んでいないと自分では思っていても、
気が緩んでいるものだと思う。どうやって引き締めるかといったら、
くどいほど自問自答するしかない。
15 ≪コンフェデ杯3戦全敗後の告白≫
自信の差がそのまんまイコール格になる。
負けられないというプライドが、相手を打ち負かす力になる。
16 ≪欧州遠征の手応えと課題≫
人間にとって、失敗って自慢できるもので。
何度も言うように、失敗しているときがチャンスなんですよ。
17 ≪軌跡を起こす壮大なる計画≫
波乱を巻き起こすには、勘違いを芽生えさせなければいけない。
それができるという期待を、僕は自分自身にしているんです。
18 ≪名門ACミランへの挑戦≫
移籍までに時間はかかりましたが、必然だった。
2年前の僕では、重圧を乗り越えられたかわからない。
19 ≪己の仕事とミラン再生計画≫
自分は選手の立場にいても、監督としての仕事をできる。
20 ≪ミラノでの葛藤≫
今のチームは“普通”のタイプがいない。
だからこそ普通でいること自体が差別化になるというかね。
それが自分の付加価値になり得る。
21 ≪ブラジルW杯 存在証明①≫
自分の中ではここを節目にするという気持ちで挑んできた。
次はないくらいの気持ちで挑むべきだと自分に言い聞かせています。
22 ≪ブラジルW杯 存在証明②≫
負けたこと自体がショックなのではなくて、
「自分たちの良さを出し切れずに敗れてしまった」
ことのほうがショックだった。
23 ≪ブラジルW杯 存在証明③≫
世界一のための作業が過去4年間、間違っていたのであれば、
正解は何なのか。それをもう一度、一から見つけたい。
24 ≪ブラジルW杯後の理想と現実≫
今は自分で新たに作ったモノサシを実践している最中。
いろんな挑戦をしてきたけど、今回はどのチャレンジとも違う試みになると思う。
25 ≪新境地の功罪≫
僕が全部やれるわけではないんでね。
今は割り切って自分の能力を高めていくことに集中したい。
26 ≪アジア杯2015 まさかの敗退≫
勝った負けたという話で終わらせてはいけない。
ここからは勝ち負けよりも、どこまで突き詰めてやっていけるかやから。
それが自ずと結果になってついてくる。
27 ≪開幕直前の生存競争≫
もし自分のスタイルを貫くのであれば、移籍を視野に入れた方がいい。
28 ≪逆境の胸中≫
俺は多分、何かを守ろうとしている人間と根本的に思考が違う。
おもしろいか、おもしろくないか。おもしろいやんとなったら、
評価がズタボロになってもやる。

担当編集者より
「本田くん、ある意味、それは勝ち逃げだよ」。気鋭のスポーツライターが投げかけた一言からすべては始まりました。2010年南アW杯でベスト16の立役者になった本田圭佑は突然口を閉ざします。すべての取材オファーを断り、孤高の道をゆかんとする彼に、アポなしの独占直撃取材で本音を引き出し続けた木崎伸也氏。足かけ7年、28回の真剣勝負の対話から、本田圭佑の型破りの哲学が浮かび上がります。これは知られざる本田圭佑の人物像であり、アスリートに迫るジャーナリストの試行錯誤の物語でもあります。

感想を送る

本書をお読みになったご意見・ご感想をお寄せください。
投稿されたお客様の声は、弊社ウェブサイト、また新聞・雑誌広告などに掲載させていただく場合がございます。

※いただいた内容へのご返信は致しかねますのでご了承ください。
※ご意見・ご感想以外は、http://www.bunshun.co.jp/feedback/ から各部門にお送りください。

感想を書く