作品紹介

衆参両院で3分の2の改憲勢力を確保した安倍総理は、本当に憲法改正に向うのか?
憲法改正は、安倍総理が「DNAをしっかり受け継いでゆく」と公言する祖父・岸信介の悲願でもあった。
しかし、あの戦争を始めた指導者の一人であった岸の思想は、本当に受け継いでゆくべきものなのか。
岸・安倍ファミリーの悲願は、われわれ国民を幸せにするのだろうか。

安倍総理を支えているのは、「保守」層である。しかし、一口で「保守」といってもいろいろある。
安倍総理が「脱却」すべきものとする「戦後レジーム」を築いた戦後の指導者たちも、また「戦後保守」と呼ばれる「保守」政治家なのである。
吉田茂、池田勇人、佐藤栄作、田中角栄……平和で豊かな戦後日本を作り上げた「戦後保守」から、どうしてわざわざ脱却する必要があるのか。
岸の思想の根幹は、「エリート主義」と「戦後体制の否定」である。そして、特攻の悲劇を、美しい日本人の物語として賛美する。このような思想を、現代に蘇らせる必要はあるのか。

戦後の保守政治家たちの思想と行動を検証しつつ、私たちの目の前にある危機を徹底的に考えた本書は、憲法改正議論前の必読書だ!

担当編集者より
今や絶対権力者となった安倍総理。集団的自衛権の行使容認にはじまって、これまで何度もお蔵入りしてきたカジノ法案も、瞬く間に成立してしまいました。次に、岸・安倍ファミリーの悲願である憲法改正に着手するのは時間の問題です。私たち日本人は、曲がりなりにも戦後70年以上、平和で豊かに暮らすことが出来ました。そのベースには、吉田茂以降の「戦後保守」の思想がありました。それを根底から否定し、あの戦争を始めた指導者の一人である岸信介の路線に戻ることは、本当に国民を幸せにするのでしょうか。戦争は始めてしまえば、止めるのは大変です。読者の皆さんにもぜひ考えて欲しいと思います。
目次
まえがき

第一章 岸信介の保守
第一節「反米」
第二節「真の独立」
第三節「反大衆」
第四節「国家社会主義」
第五節「北一輝と大川周明」
第六節「エリート主義と戦後体制脱却」

第二章 戦後保守
第一節「大衆とエリート」
第二節「政治の大衆化と調整型リーダー」
第三節「大衆化のシンボル、田中角栄」
第四節「田中角栄が残したもの」

第三章 岸的「保守」の断絶
第一節「岸の後継者、福田赳夫」
第二節「岸的保守の断絶」
第三節「青嵐会」
第四節「戦後政治の総決算」
第五節「戦前復活を阻んだもの」

第四章 異端児たちの挑戦
第一節「中曽根行革」
第二節「コンセンサス政治の崩壊」
第三節「戦後保守、最後の復活」

第五章 迷走する戦後保守
第一節「小泉構造改革」
第二節「戦後体制脱却の可能性」
第三節「岸のDNA」
第四節「安部『保守』の正体」

あとがき

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