作品紹介

騒然とした日々の出来事から、普遍の教訓を抜き出す珠玉のエッセイ集。

「イスラム国」が引き起こした戦争とテロが世界を震撼させる一方で、EUは揺らぎつづけ、ついにイギリスが離脱。その間も難民の流入は止まることがない。アメリカではトランプ大統領が誕生し、その発言が物議をかもす。そして日本はいまだ不況から抜け出せず……まるでローマ帝国の滅亡を思わせる激動の時代に、私たちは生きている。

古代ギリシア、ローマ帝国、ルネサンス時代の歴史との対話を、およそ半世紀にわたってつづけてきた著者は、移りゆく日々の情勢を扱いながら、そこから歴史の教訓を抜き出す。

「宗教は、人間が自信を失った時代に肥大化する」
「民主政が危機に陥るのは、独裁者が台頭してきたからではない。民主主義そのものに内包されていた欠陥が、表面に出てきたときなのである」
「歴史を経ることで人間は進歩するとは思っていない」

また、世界情勢だけではなく、祖国日本への愛にあふれた提言や、先達として後輩女性への率直なアドバイスもつづられる。
月刊「文藝春秋」の好評連載「日本人へ」第4弾。

担当編集者より
この激動の時代、ともすれば日々のニュースに振りまわされてしまいがちです。
しかし、ローマに住み、ヨーロッパの歴史との対話を長く続けてきた著者は、時事問題の奥に、普遍の教訓が隠れていることを教えてくれます。
しかも、このエッセイは歴史の専門用語などをつかうことなく、日常的な言葉でつづられているのです。それでいて、奥の深いことが書かれているのです。

また、男性読者が多い印象を持たれているかもしれませんが、このエッセイ集には女性へのアドバイスも少なくありません。
これまで、あまり触れてこなかった方にも是非、読んでいただきたい一冊です。
目次
〈主な目次〉
国産できた半世紀
イタリアの悲劇
ユーモアの効用
ヨーロッパ人のホンネ
ある出版人の死
女たちへ
朝日新聞叩きを越えて
一神教と多神教
テロという戦争への対策
悲喜劇のEU
イスラム世界との対話は可能か
一多神教徒のつぶやき
「保育園おちた日本死ね」を知って
ローマ帝国も絶望した「難問」
「会社人間」から「コンビニ人間」へ?
若き改革者の挫折
負けないための「知恵」
がんばり過ぎる女たちへ
政治の仕事は危機の克服 など

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