天竺取経の三大スター、法顕・玄奘・義浄。そのうち、陸路を辿ったふたりと違い、義浄は南洋航路を用いて天竺に渡った、シブイ存在です。俗姓は張、字は文明。斉州に生まれ、貧困のなか仏道の師となる慧智と出会い、さらなる修行を求めて長安へ。そこで宗派による差別にあい、36才で天竺行を思い立つことになります。稀にみる頑固者で異相の義浄は慕われ、裏切られ、ひょんな人物に見込まれて海路をゆくことになります。幻術あり、海賊ありの波乱万丈の旅が魅力的であるのはもちろんのこと、何が起こっても全く動じず、自己を失わない義浄の姿は、単なる冒険譚を超えた感銘を与えてくれます。史実とファンタジーを巧みに織り交ぜた快著です。
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