目次

創作
高瀬隼子　うるさいこの音の全部　270枚
ペンネームで小説を書きながらゲームセンターで働く長井朝陽。兼業作家であることが職場にひろまりはじめ──

町田康　踊り警察

吉村萬壱　クニアクニアした空

小谷野敦　幻肢痛

対談
島本理生×鈴木涼美　欲望が凪いだ後
同い年の二人が語る小説の文体、テーマ、恋愛。物欲からの解放を経て、向かう先は？

批評
西村紗知　成熟と◯◯　新連載第一回
いま、新しい世代は江藤淳をどのように読みうるのか？　現代の「成熟」論が始まる

長谷部浩　十三代目市川團十郎白猿序説

特集『力と交換様式』を読む
四つの交換様式においてはたらく霊的な「力」とは何か？　話題の柄谷行人の新著を五人の評者が読み解く

大澤真幸　柄谷行人はすべてを語った
東畑開人　転移Ｄ──友・親・店・鬱
渡邊英理　希望の現実化のために
佐藤優　「不可能の可能性」の追究
鹿島茂　霊の力はどこから来るのか

追悼・吉田喜重
蓮實重彥　喜重さんは「驚かせる」ことが得意な方だった

巻頭表現
小野絵里華　居酒屋バイト少女

Author's Eyes
山村浩二　苦悩と情動の記録、映画史に逆行して

加藤木礼　そのさきで待つひとへ

片瀬チヲル　無防備な傘

連載
砂川文次　越境　新連載第二回

金原ひとみ　YABUNONAKA　第六回

円城塔　機械仏教史縁起　第七回

綿矢りさ　激煌短命（げきこうたんめい）　第二部・第十一回

宮本輝　潮音（ちょうおん）　第八十回

奈倉有里　ロシア文学の教室　新連載第二回

王谷晶　鑑賞する動物　第六回

辻田真佐憲　煽情の考古学　第十三回

藤原麻里菜　余計なことで忙しい　第十四回

成田悠輔　未来の超克　第二十回

平民金子　めしとまち　第二十二回

高橋弘希　近現代音楽史概論B　第二十五講

松浦寿輝　遊歩遊心　第四十一回

犬山紙子　むらむら読書　第六十一回

柴田聡子　きれぎれのハミング　第六十二回

河野真太郎　住本麻子　新人小説月評

文學界図書室
山田詠美『私のことだま漂流記』（杉本裕孝）
藤野可織『青木きららのちょっとした冒険』（児玉美月）

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