目次

創作
山下紘加　掌中
欲しいわけではなかった──主婦の幸子は、ふとした切っ掛けから万引きを繰り返すようになる。著者の新境地！

長嶋有　そこにある場所

絲山秋子　赤い髪の男

二瓶哲也　それだけの理由で

対談
國分功一郎×ブレイディみかこ　〈沈みゆく世界〉から立ち上がる

インタビュー
山田詠美　替えのきく言葉は使わない──小説作法を語る
聞き手・小林久美子

連続対談
“恋愛”の今は　第十回
ゲスト ミン・ジヒョン×西森路代
非恋愛を選ばないフェミニストのために

新芥川賞作家
特別エッセイ　井戸川射子　等しく私から遠い場所
作品論　宮崎智之　川下に流れゆく〈いま〉をキャッチする──『この世の喜びよ』論

特別エッセイ　佐藤厚志　先輩作家の背中
作品論　鴻巣友季子　傷の延長としてある「災厄」──『荒地の家族』論

特集 滝口悠生の日常
生活の愛おしさを描き続ける作家の日常をのぞき見る。キーワードは「散歩」「窓目くん」「日記」

散歩　風景の一部になってみる──ルポ秋津散歩

雑談　昼下がりに友人と
滝口悠生×窓目均
滝口悠生×植本一子×金川晋吾

西村賢太一周忌
古谷経衡　『蝠か燕か』論 ──西村賢太の「現代編」

巻頭表現
初谷むい　心底おもいます

エセ―
グレゴリー・ケズナジャット　空気に浮遊する危険なもの

矢野利裕　ブックオフにとって文学とはなにか

連載
砂川文次　越境　第三回

金原ひとみ　YABUNONAKA　第七回

奈倉有里　ロシア文学の教室　第三回

王谷晶　鑑賞する動物　第七回

辻田真佐憲　煽情の考古学　第十四回

藤原麻里菜　余計なことで忙しい　第十五回

成田悠輔　未来の超克　第二十一回

平民金子　めしとまち　第二十三回

高橋弘希　近現代音楽史概論B　第二十六講

松浦寿輝　遊歩遊心　第四十二回

犬山紙子　むらむら読書　第六十二回

柴田聡子　きれぎれのハミング　第六十三回

河野真太郎　住本麻子　新人小説月評

文學界図書室
多和田葉子（関口裕昭訳）『パウル・ツェランと中国の天使』（木村朗子）
筒井康隆・蓮實重彥『笑犬楼 vs. 偽伯爵』（藤田直哉）
岡﨑乾二郎『絵画の素──TOPICA PICTUS』（平松洋子）
鴻巣友季子『文学は予言する』（川本直）

文學界新人賞応募規定 ／ 執筆者紹介