目次

創作
高瀬隼子　明日、ここは静か
芥川賞を受賞し、多忙の日々を送る早見有日。取材のたびに思ってもいない言葉が口をついて出て……

石原燃　いくつかの輪郭とその断片　216枚
私は一緒に母を看取った友人の香川さんと二人で暮らし始めた。 「赤い砂を蹴る」を超える飛翔作

岸川真　崩御

小林エリカ　風船爆弾フォリーズ　短期集中連載　第二回

市川沙央→←荒井裕樹往復書簡
「世界にとっての異物になってやりたい」
「ハンチバック」が話題の市川氏と、氏がその著作にインスピレーションを受けた という荒井氏が、障害と表現をめぐって言葉を交わす

鼎談
円城塔×千葉雅也×山本貴光
GPTと人間の欲望の形
生成AIの隆盛は人間の思考に変化をもたらすか？　言葉と精神の構造についての刺激的な鼎談

新連載
江﨑文武　音のとびらを開けて
WONK、millennium paradeのメンバー、ピアニストとして活躍する著者が自身の音楽ルーツを辿る

対談
江﨑文武×荒井良二　一人のための音楽と百年後の絵本

批評
長谷部浩　野田秀樹、妄想の闇
安藤礼二　燃え上がる図書館──アーカイヴ論
第七回　哲学の始源──ジル・ドゥルーズ論（中編）

リレーエッセイ
私の身体を生きる　第十二回　鳥飼茜　ゲームプレーヤー、かく語りき

巻頭表現
竹中優子　水

エセー
板坂留五　私の建築のつくりかた

Author's Eyes
池松舞　本当に欲しいものは

鳥山まこと　記憶倉庫の①番棚

連載
松浦寿輝　谷中　第三回

砂川文次　越境　第八回

円城塔　機械仏教史縁起　第十回

金原ひとみ　YABUNONAKA　第十二回

綿矢りさ　激煌短命（げきこうたんめい）　第二部・第十五回

宮本輝　潮音（ちょうおん）　第八十四回

西村紗知　成熟と○○　第四回

王谷晶　鑑賞する動物　第十一回

辻田真佐憲　煽情の考古学　第十九回

藤原麻里菜　余計なことで忙しい　第二十回

成田悠輔　未来の超克　第二十五回

平民金子　めしとまち　第二十八回

松浦寿輝　遊歩遊心　第四十七回

犬山紙子　むらむら読書　第六十七回

柴田聡子　きれぎれのハミング　第六十八回

住本麻子　渡邊英理　新人小説月評

文學界図書室
島田雅彦『時々、慈父になる。 』（山﨑修平）
多和田葉子『白鶴亮翅』（倉本さおり）
吉田修一『永遠と横道世之介』（宮崎智之）
千葉雅也『エレクトリック』（鴻池留衣）
山下澄人『おれに聞くの？　異端文学者による人生相談』（青柳菜摘）