作品紹介

自分がまがいものであることは承知の上で、スーパースターになって2010年代を疾走することを夢想する堂上弥子(どうのうえやこ)。耳の中で鳴る音に連れられ、どこかに行きたいというきもちがつねにうねっていた鈴木笑顔瑠(すずきにこる=ニコ)。
北海道の小さな町で運命的に出会ったふたりの中学生は、それぞれ「ここではないどこか」に行くため、一緒に「仕事」で有名になることを決める。その方法は弥子が背後に回り、ニコが前面に出るというもの。最初の仕事は読書感想文コンクールでの入選。弥子が書いてニコの名前で応募した感想文は見事文部科学大臣奨励賞を受賞、授賞式にはニコが出席した。
ふたつめの仕事は、史上最年少で芥川賞を受賞すること。ニコの曽祖父の遺品の中にあった小説を弥子がアレンジして応募した小説「あかるいよなか」は、芥川賞の登竜門となる文芸誌の新人賞を受賞する。作品はその後順当に芥川賞にノミネート、そしてついに受賞の時を迎えるが……それは「てらさふ」仕事を続けてきた、ふたりの終わりのはじまりだった――。
てらさふ――とは「自慢する」「みせびらかす」こと。「てらさふ」弥子とニコがたどり着いた場所は? 女の子の夢と自意識を描きつくした、朝倉かすみの野心作。

書評・インタビュー

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担当編集者より
北海道小樽在住の中学生・堂上弥子と鈴木笑顔瑠。映画監督・写真家・画家・小説家・ファッションモデル・ミュージシャン・女優・声優として有名になりたい弥子は、その妄想のような願いをかなえるため、笑顔瑠と手を組む。その「仕事」の方法は、弥子が背後に回って、笑顔瑠が前面に出るというもの。その試みは当たり、なんと芥川賞の受賞にまで至るが……。少女の野望と成功、そして断念を鮮やかに描いた朝倉かすみの野心作。
商品情報
書名(カナ) テラサフ
ページ数 400ページ
判型・造本・装丁 四六判 上製 上製カバー装
初版奥付日 2014年02月10日
ISBN 978-4-16-390008-7
Cコード 0093

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