作品紹介

サンフランシスコにある医院のオフィスで、老精神科医は、壁に掛けられた穏やかな海の絵を見ながら、光と情熱にあふれた彼らとの美しき日々を懐かしく思い出していた……。
結婚を直前に控え、太平洋戦争終結直後の沖縄へ軍医として派遣された若き医師エド・ウィルソン。
幼いころから美術を愛し、自らも絵筆をとる心優しき男の赴任地での唯一の楽しみは、父にねだって赴任地に送ってもらった真っ赤なポンティアックを操り、同僚の友人たちと荒廃の地をドライブすること。
だが、ある日、エドは「美術の楽園」とでも言うべき、不思議な場所へと辿り着く。
そこで出会ったのは、セザンヌや、ゴーギャンのごとく、誇り高い沖縄の若き画家たちであった。
「互いに、巡り合うとは夢にも思っていなかった」その出会いは、彼らの運命を大きく変えていく。

太平洋戦争で地上戦が行われ、荒土と化した沖縄。首里城の北に存在した「ニシムイ美術村」そこでは、のちに沖縄画壇を代表することになる画家たちが、肖像画や風景画などを売って生計を立てながら、同時に独自の創作活動をしていた。その若手画家たちと、交流を深めていく、若き米軍軍医の目を通して描かれる、美しき芸術と友情の日々。史実をもとに描かれた沖縄とアメリカをつなぐ、海を越えた二枚の肖像画を巡る感動の物語。

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書評・インタビュー

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担当編集者より
太平洋戦争直後、沖縄の首里城のそばにニシムイと呼ばれた小さな美術村がかつて存在しました。そこではのちに沖縄画壇を代表することになる画家たちが、アトリエ兼自宅の小屋を作り、風景画などを売って生計を立てながら、同時に独自の創作活動をしました。『太陽の棘』は米軍の若き軍医の目を通して、彼らとの美しき日々を描いたその史実を基にした感動の長編です。本作の舞台は、著者にとってはデビュー作の舞台でもある思い入れの深い沖縄。著者自身が「書かなければならなかった」と断言する待望の美術小説です。
商品情報
書名(カナ) タイヨウノトゲ
ページ数 248ページ
判型・造本・装丁 四六判 上製 上製カバー装
初版奥付日 2014年04月25日
ISBN 978-4-16-390053-7
Cコード 0093

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