第30回三島由紀夫賞

カブールの園 宮内悠介

1,485 (税込)
発売日2017年01月11日
ジャンル小説
商品情報
書名(かな) かぶーるのその
ページ数 208ページ
判型・造本・装丁 四六判 上製 上製カバー装
初版奥付日 2017年01月20日
ISBN 978-4-16-390593-8
Cコード 0093
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第30回三島由紀夫賞

カブールの園 宮内悠介

1,485 (税込)
発売日2017年01月11日
ジャンル小説
商品情報
書名(かな) かぶーるのその
ページ数 208ページ
判型・造本・装丁 四六判 上製 上製カバー装
初版奥付日 2017年01月20日
ISBN 978-4-16-390593-8
Cコード 0093

SFの鬼才が描く、アメリカの現在

サンフランシスコで暮らす移民三世のレイは、旅の途中にかつて日系人収容所であった博物館を訪れる。日本と世界のリアルがここに!

「カブールの園」は、友人とITベンチャー企業を立ち上げた日系アメリカ人女性の物語。ヨセミテ国立公園にひとりで訪れるはずが、青いフォードを運転するうちに、かつて祖父母が収容されていた日系人強制収容キャンプの跡地に向かって……。「日系女性三代の確執の物語、あるいは、マイノリティとしての私たちのこと」と宮内さんも語るように、日本人とアメリカのセンシティヴな状況をクールな文体で描きます。
「半地下」は、宮内さんが22歳の頃の処女作に手を入れたもので、ニューヨークの少年少女たちを描いています。「打算なしに、ただ裸で皆様の目の前に立つような作品」と宮内さんは言いますが、80年代という過ぎ去った時間への愛惜がこめられています。その瑞々しさには胸を打たれるのではないでしょうか。

2017年、三島由紀夫賞受賞作。

目次

「カブールの園」文学界2016年10月号
「半地下」文学界2016年2月号

著者

宮内 悠介

1979年、東京都生まれ。少年時代はニューヨークで過ごす。早稲田大学高等学院、早稲田大学卒。2010年、「盤上の夜」で創元SF短編賞選考委員特別賞(山田正紀賞)を受賞。2012年のデビュー作『盤上の夜』が直木賞候補となり、注目される。2013年、『ヨハネスブルグの天使たち』で日本SF大賞特別賞を受賞。2017年、『彼女がエスパーだったころ』で吉川英治文学新人賞を受賞。同年、『カブールの園』(芥川賞候補作)で三島由紀夫賞を受賞。2018年、『あとは野となれ大和撫子』で星雲賞(日本長編部門)を受賞。2020年、『遠い他国でひょんと死ぬるや』で芸術選奨文部科学大臣新人賞を受賞。2024年、「ディオニソス計画」で日本推理作家協会賞(短編部門)を受賞。同年、『ラウリ・クースクを探して』で高校生直木賞を受賞。

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