書名(カナ) | ソダテニクイコハ チョウハツシテノバス |
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ページ数 | 224ページ |
判型・造本・装丁 | 四六判 軽装 並製カバー装 |
初版奥付日 | 2017年08月10日 |
ISBN | 978-4-16-390701-7 |
Cコード | 0037 |
集団生活にフィットしない、友達が少ない、言うことを聞かない、こだわりが強すぎる……、そんなユニークで“育てにくい子”こそ、日本を変える人材かも!
子どもの短所に思える部分にばかり目を向けるのではなく、ほかの子と違うからこその面白さ、強さを活かすことで、子どもの可能性は大きく広がります。
東大先端研が2014年から取り組む異才発掘プロジェクトROCKET。
既存の学校には馴染めない個性豊かな子どもたちを受け容れ、その個性を潰さず伸ばそうと始まったプロジェクトには毎年、多くの親子が参加を希望するなど注目を集めています。
ROCKETのディレクターを務める中邑賢龍教授が、“育てにくい子”を育てる親、そして教育関係者に向けて発信する子育て論は、これまでの常識に捉われた大人たちに新たな視点を与えてくれます。
受験競争で勝者になることが、幸福な未来につながると確信できた時代は終わりました。
進化したAIが台頭する時代を生きる子どもたちに、大人は何を伝え、サポートしてやることができるのか。子どもに関わるすべての人に読んでほしい一冊です。
【目次】
第Ⅰ章
親も子も楽になるために、今すぐできること
第Ⅱ章
身近なテクノロジーで解決できること
第Ⅲ章
道を拓く大人に育てるために
◆第Ⅰ章 親も子も楽になるために、今すぐできること
困った行動の背景を想像してみる
あいまいさをなくせば、子どもに伝わる
親が見ている世界と、子どもに見えている世界
口下手な子どもとこそ、どんどん親子げんかを
褒められすぎのモンスター、叱られなすぎのモンスター
叱り、挑発することで子どもは限界を超えていく
今の平穏を選ぶか、社会に出てからの強さを選ぶか
手に負えないほどのモンスターは、第三者に投げてみる
話し出したら止まらない、それも一つの才能?
余白のない放課後が、子どもたちにもたらすもの
無礼な発言に、さらっと切り返す余裕をみせる
学校で友達を探すのは、エネルギーの無駄づかい
早く寝かせるより、朝まで続ける熱意を試してみる
子どもをゲーム漬けにするかどうかは、親次第
勉強にはなくてゲームにはある、魔法の魅力
学校でプログラミングを習っても、一流の人材は育たない
家庭の中の小さな変化が、子どもの発想を豊かにする
責任のとれる大人にするために、痛い目にあわせる
声のかけ方を変えるだけで、叱る必要がなくなる
子どもたちが「俺んちも同じ!」と大合唱した親の生態
変な趣味も突き詰めれば、いつか芸になる
もしも、子どもが「死にたい」と叫んだら
【コラム】偶然の出会いが、感激を大きくする
◆第Ⅱ章 身近なテクノロジーで解決できること
裸知能と矯正知能、どちらがフェアか
「読める」を「分かる」に変えるために
壮大な作り話を展開する子どもの才能と困難
宿題にかかる時間、長すぎませんか?
教材の選択一つで、子どもの学びは大きく変わる
ICT機器を使って成績が変わる子、変わらない子
ヘッドフォンは、音楽を楽しむためだけにあるのではない
テクノロジーが、人と人とのギャップを埋める
【コラム】最果ての街でひきこもる子ども
◆第Ⅲ章 道を拓く大人に育てるために
難関大学合格という、もっとも簡単な選択肢
英語が得意な凡人は、天才数学少年よりも賢い?
お菓子の袋も開けられないで、国際社会で活躍できるわけがない
学校に行かない=教育を受けられない、でいいのか?
薬を無理やり飲むくらいなら、学校なんて休めばいい
「明るく、仲良く、元気よく」だけが、目指すべき子どもの姿?
不登校だからこそ、自由に学べるチャンスがある
矯正に時間を費やすよりも、環境を創りだす努力を
就職できなくても、仕事はできる
空気が読めないなら、突破口を開く人になれ
知識を利用する術よりも、生み出す力を
お膳立てと筋書きが成長を妨げる
時間の枠にとらわれないで、始めてみる
勉強したくないなら、放っておく
学びのスタートは教科書じゃなくていい
妄想天才は、あえて鼻っ柱を折る
型破りなことを恐れない
子どもを評価・選抜する基準はぶれていい
落とし穴のある教育で、有事に備える
分かりにくい、グレーな教育だからこそ面白い
100%を超えた、その先にあるもの
【コラム】無駄な時間をすごすことの意味
おわりに
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