新書
新書

文春新書

特捜検察は誰を逮捕したいか

大島真生

  • 定価:本体770円+税
  • 発売日:2012年10月19日
  • Twitter
  • facebook
  • google+
  • hatena
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

作品紹介

特捜検察の劣化が止まりません。
厚労省の元局長・村木厚子さんの冤罪事件の過程で、特捜検察による証拠改竄、「見立て」に依存した杜撰な捜査、自白を得るための強引な取り調べなどが明らかとなり、特捜検察への信頼は地に落ちました。「巨悪」を逮捕し、国民の喝采を浴びてきた特捜検察はなぜここまで劣化してしまったのか。
現役の新聞記者がその原因を探ったのが本書です。
机上の論理を振り回す頭でっかちなエリート集団になってしまったこと。情報収集能力の低下、自白を強要する強引な取り調べなど、著者は原因を次々と解明していきますが、著者の探求はそれにとどまりません。
戦後、特捜検察が手がけた、54年の造船疑獄、76年のロッキード事件、88~89年のリクルート事件、93年の金丸信巨額脱税事件、2004年の日歯連一億円闇献金事件などを取り上げながら、特捜検察という組織がどのように蝕まれていったのかを歴史的に探っていきます。すると、バブル崩壊後にすでに特捜検察には転落の兆候が表れていたことがわかります。そこで、浮かび上がってくるのは二つのキーワードです。
「起訴権の独占」と「政治的配慮」。この二つがいかに特捜検察を拘束し、その組織の病巣を形成していったのか。著者は丹念に描いていきます。
終章では、小沢一郎の政治資金規正法違反事件の真相に迫ります。特捜検察はなぜ小沢を起訴しなかったのか? 秘書は有罪で、小沢はなぜ無罪(1審)なのか? 11月に始まる予定の小沢裁判の控訴審の背景を知るための絶好の一冊です。

担当編集者より
証拠改竄に杜撰な捜査。厚労省の村木厚子さんの冤罪事件の裁判で明るみにでた特捜検察の失態には、唖然とした方も多いでしょう。しかし、本書の著者で、新聞記者として司法取材を長年続けてきた大島真生さんは、それはバブル崩壊後にすでに始まっていたと言います。では、なぜ特捜検察は劣化したのか? その答えを知りたい方は是非、この新書を読んでください。豊富な取材を元に特捜検察の転落の理由を解明した1冊です。(HB)
商品情報
書名(カナ) トクソウケンサツハダレヲタイホシタカ
ページ数 232ページ
判型・造本・装丁 新書判
初版奥付日 2012年10月20日
ISBN 978-4-16-660882-9
Cコード 0295

著者

大島 真生

感想を送る

本書をお読みになったご意見・ご感想をお寄せください。
投稿されたお客様の声は、弊社ウェブサイト、また新聞・雑誌広告などに掲載させていただく場合がございます。

※いただいた内容へのご返信は致しかねますのでご了承ください。
※ご意見・ご感想以外は、http://www.bunshun.co.jp/feedback/ から各部門にお送りください。

感想を書く