書名(カナ) | コイズミシンジロウトフクダタツオ |
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ページ数 | 288ページ |
判型・造本・装丁 | 新書判 |
初版奥付日 | 2017年11月20日 |
ISBN | 978-4-16-661148-5 |
Cコード | 0295 |
「小泉家って親子の会話もワンフレーズなんですか?」(福田)
「そりゃね、ワンフレーズじゃ済まないよね」(小泉)
自民党若手政治家の中でもっとも期待される2人、小泉進次郎氏と福田達夫氏の対談本が実現しました。総理だった父のこと、世襲政治家の家のこと、そして自分の夢のすべてを、初めて語り合った衝撃的な1冊です。
2人は2017年の農政(全農)改革で、自民党の農林部会長と部会長代理という立場で、初めてタッグを組み、大仕事を成し遂げました。その過程で、お互いを知り、認め合い、まるで昔からの親友のような関係になったのです。
「うちの親父(小泉純一郎元首相)は、政治家になると友だちなんかできないと言ってた。それが政治の世界だと」(小泉)
「確かに友だちはいなかったかもしれなかったけど、お父様には仲間がいた。うちの親父(福田康夫元首相)とか森喜朗首相は兄弟だった」(福田)
2人は驚くほど素直に意見をぶつけ合います。農政改革の現場では、敵陣に真っ先に攻め込んで暴れまわる騎兵隊長が小泉氏なら、そのあとを粛々と占領していく歩兵隊長が福田氏。個性は違うけれどもぴったりと息のあったコンビは、小泉純一郎総理―福田康夫官房長官時代を彷彿とさせます。
司会はテレビの政治解説でもおなじみの、時事通信特別解説委員の田﨑史郎さん。2人の本音をどんどん引き出していきます。
日本の未来を担う2人の本当の姿が見えてきます。
まえがき
第1章 政治家一家に生まれて
・福田「小泉家って親子の会話もワンフレーズなんですか」
・小泉「そりゃね、ワンフレーズじゃすまないよね」
第2章 子どもから見た、首相の孤高
・福田「一億二千七百万人を背負って、おまえ決断しろって言われても、冷静に判断できる。しかも、一億二千七百万人に対する愛情を込めて決断ができる」
・小泉「マスコミは自分の都合がいいように発言を切るから。ワンフレーズだったらどこも切りようがない」
第3章 奇縁で結ばれ、農林族に
・小泉「三十六歳でこの立場にて、先輩の皆さんかの理解を得ながら自分の進みたい方向に進もうとしたら、ぶっちぎりじゃないと認めてもらえないんですよ」
・福田「政界は衆参合わせ七百十七人の国会議員の嫉妬の世界。みんな部会長を使おうと思っているか、おもしろくないと思っているか、たぶんそのどっちかですよ」
第4章 全農改革をめぐる攻防
・小泉「西川先生は、『あの人は聞き分けがいいねって、言われることはダメなんだ』って言う。聞いてしまったら負けなんだ」
・福田「僕は、殴ったならば、もういっぺん殴れって言われました(笑)。殴って安心しちゃいけない。もういっぺん殴れ!」
第5章 全農改革で学んだこと
・小泉「戦わなければ政治家じゃないと思っていますからね。こっちとこっちの意見を聞いてまとめて、パパパッと繕ってお化粧して、はい、出来上がりっていうのは、僕じゃなくてもいいと思っています」
・福田「とにかく部会長は自分の気に入ったところをやるから。しかもだいたい難しいことをやりたがるので、部会長の目に付くところに難しいものを置いておく」
第6章 若者よ来たれ 農業の変化と未来
・小泉「若い人は今、不確かな未来の中にも確かな未来に目を向け始めたんじゃないかと。人は食べなきゃ生きていけない。これは普遍的なんです」
・福田「そこから先は、われわれが力を付けなければダメなんですよね。僕も、コレまでは割と、自分の思っていることができたんですが、自分自身で力付けなきゃダメだよねと思ったのは初めてなんです」
第7章 二人はどう見られているか
・菅義偉・官房長官~小泉の気配り、全体を見る福田
・西川公也・自民党農林水産戦略調査会長~小泉、福田、いずれ競い合う時代に
・江藤拓・自民党農林水産調査会筆頭副会長~進次郎君が弱ったときは助けに行く
・齋藤健・農林水産大臣~発信力に加え、受信力
・鈴木憲和・自民党農林部会部会長代理~小泉、福田がマインド・チェンジ
・上月良祐・農林水産政務官~小泉さんは政策でワープした
・農水官僚座談会
突破力、発信力があって毎週、議論したことが形になると思えた/日本農業の二〇五〇年のあるべき姿を考える/ゼロベースと大きな絵/私たちの家族も含めて、巻き込まれたなという感じですね
第8章 あなたの欠点はここだ
・小泉進次郎から福田達夫へ
「早口だね(笑)。これは本人も自覚されてると思うし、今までいっぱいいろんな人から言われてるはずだけど、もったいない。あと難しい(笑)。言葉とかもね」
・福田達夫から小泉進次郎へ
「『俺には友だちがいない。親父にもいなかった』って言う。でも、お父様に仲間はいっぱいいました」
あとがき
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