担当編集者より

シリーズ累計15万部となりました『仕立屋お竜』の第５弾です。世話になっている呉服店主人の依頼で箱根に向かったお竜。器量よしで評判の呉服店の一人娘が、惚れた男との仲を父親に裂かれ、その心の傷を癒すために湯治をしているのです。
娘の心配をする主人は、お竜に娘の晴着を仕立てて欲しいと頼み込みますが、その本心は娘と会って気持ちをほぐして欲しいと願ってのこと。
主人の思いをくんで箱根に向かったお竜ですが、実はその恋愛の陰には「危険な罠」があり……。
今回も、お竜はもちろん、井出勝之助、北条佐兵衛らヒロインを支える男たちも大活躍。
日本歴史時代作家協会賞（文庫書下ろしシリーズ賞）を受賞した岡本さんの筆もさらに冴え渡っております！