伝説の幻想作家、8年ぶりの連作長編小説。
シブレ山の石切り場で事故があって、火が燃え難くなった世界。
「I 飛ぶ孔雀」 回遊式庭園で催される真夏の大茶会。火を運ぶ女に選ばれた娘たちに孔雀が襲いかかる。
「II 不燃性について」 公営浴場で路面電車の女運転士に出会ったKは、大蛇うごめく地下世界を遍歴する。
第69回芸術選奨文部科学大臣賞受賞
第46回泉鏡花文学賞受賞
第39回日本SF大賞受賞
- 2020.11.10
- 『飛ぶ孔雀』の文庫が2020年11月10日に発売されます
- 2020.11.09
- 「祝『飛ぶ孔雀』文庫化! 幻の著者エッセイ&人物相関図」が公開されました
- 2018.08.23
- 山尾悠子さん×金原瑞人さんのトークイベント「終わっても終わりきらない物語のために」が開催されます(終了しました)
- 2018.05.28
- 山尾さんの新作が「夜想――中川多理 物語の中の少女」に掲載されています
- 2018.05.24
- 装画に使用させていただいた清原啓子さんの銅版画が7月1日まで八王子市夢美術館にて公開されます。(終了しました)
- 2018.05.24
- 山尾悠子さんのインタビューが毎日新聞(5月22日)、朝日新聞(23日)に掲載されました
- 2018.04.27
- 特設サイトを公開しました。
火の所有は人類の神話の起源である。不燃の世界、神話が没落した時代に、彗星のごとく還ってきた山尾悠子が新たな神話圏を築いた。罪を贖う壮大な天地の崩壊に戦慄せよ!
――清水良典(文芸評論家)
読み終えて、満たされて、ひと息ついても、まだ満たされない気持ちが快く残る、終わっても終わりきらない物語。
――金原瑞人(法政大学教授・翻訳家)