「ほんとうのこと」は玄関先で明かされる まんまことシリーズ 畠中恵 画・南伸坊

 

江戸は神田、 玄関先でさまざまな 揉めごとの裁定をしている
町名主の跡取り・高橋麻之助。 立場が嘘のようなそのお気楽ぶりは、十六のときの「ある出来事」が原因というが――。
今日も持ち込まれる難問奇問・やっかいごとに、
時には悪友・八木清十郎と 相馬吉五郎の力を借りながら、
麻之助は敢然と(?)立ち向かう!

     

お知らせ

作品紹介

  • 『ああうれしい』の書影

    父になった麻之助、裁定の腕も上げる――?

    大好評「まんまこと」シリーズ、ついに第十弾!
    子が生まれ、張り切る新米父の麻之助だが、相談事は待ってくれない。
    悪友に妻たちまで巻き込み、
    時に怠けながら、今日も果敢に揉め事を捌く!
    (※よく𠮟られます)

    発売日 : 2025年04月09日
    価格 : 1,870円 (税込)

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  • 『おやごころ』の書影

    お気楽者の麻之助、ついに父に――

    妻のお和歌が身ごもった。喜びつつも不安でたまらない麻之助は、気を紛らわそうと支配町を走り回る。お気楽者も、これで少しは頼れる男になるのか? そしてついに、待望の男の子が誕生! 人生に寄り添ってくれる傑作シリーズ。

    発売日 : 2025年04月08日
    価格 : 836円 (税込)

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  • 『いわいごと』の書影

    麻之助、ついに後妻をとる――⁉

    麻之助のもとに、縁談が三つもやってきた! しかも、一人は江戸一を謳われる美人。だが、いずれも何やら事情を抱えているようで……。なかなかまとまらず周囲がやきもきするなか、ついに麻之助は祝言を迎えることになる。

    発売日 : 2024年03月06日
    価格 : 836円 (税込)

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  • 『かわたれどき』の書影

    そろそろ時が来ているのかねえ――。

    清十郎に子が生まれ、縁戚のおこ乃の縁談がまとまるなど、周囲で祝い事が続くが、麻之助に来るのは揉め事ばかり。ある時、野分けと呼ばれる大嵐が起こり、親しい料理屋の娘・お雪が危ない目に遭う。間一髪助かるが、何やら一大事⁉

    発売日 : 2022年02月08日
    価格 : 792円 (税込)

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  • 『ひとめぼれ』の書影

    お気楽者の麻之助が、本気で気を揉む事態とは!?

    同心の養子となった吉五郎だが、最近様子がおかしい。幼い許嫁の一葉が、甘い顔立ちの青年にひとめぼれをしたようで――。一方、良き伴侶を迎えた清十郎は、親になろうとしており、妻を亡くした麻之助には、新たな出会いが?

    発売日 : 2020年06月09日
    価格 : 748円 (税込)

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  • 『まったなし』の書影

    色男・清十郎がついに年貢を納める⁉

    妻を亡くした悲しみが癒えない麻之助、養子に入った家に年の離れた許嫁のいる堅物・吉五郎。そして彼らを親友と考えている金貸し丸三と、その妾のお虎。いずれも清十郎に運命の人が現れることを願っているが、思わぬ事件に巻きこまれ……。

    発売日 : 2018年04月10日
    価格 : 715円 (税込)

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  • 『ときぐすり』の書影

    傷心の麻之助が、復活の時を迎える――

    最愛の妻と娘を亡くした麻之助は、放心と傷心の日々に沈み、まるで魂が抜けたようだ。それでも揉めごとの裁定の仕事はしなければならない――。幼馴染の親友・清十郎と吉五郎の助けで、少しずつ心身を回復させていく……。

    発売日 : 2015年07月10日
    価格 : 715円 (税込)

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  • 『こいわすれ』の書影

    「私は父親になるのかい?」有頂天になる麻之助だが――

    妻のお寿ずから吉報を知らされた麻之助は大喜び。「置いてけ掘」と呼ばれた堀での疾走・金品喪失事件や、江戸の持参金問題に立ち向かっていくが、お産を間近に控えたところで、思いがけない運命が待ち受けていていて……。

    発売日 : 2014年04月10日
    価格 : 715円 (税込)

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  • 『こいしり』の書影

    悪友三人組と三匹の子猫——かわいい新キャラも登場!

    神田町名主のお気楽息子・麻之助が、祝言をあげることに。しかし花嫁を迎えに出ようとしたその時、悪友・清十郎の父・源兵衛が倒れてしまう。父親から「かつて訳ありだった二人のおなごの境遇を確かめてほしい」と頼まれた清十郎は仰天し……。

    発売日 : 2011年11月10日
    価格 : 781円 (税込)

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  • 『まんまこと』の書影

    呑気な跡とり・麻之助が人情のもつれをさばきます!

    江戸は神田の古い町名主の家に生まれた麻之助。このお気楽ものが、支配町から上がってくる難問奇問に幼馴染の色男・清十郎、同心見習の吉五郎と取り組む。ある時、清十郎が嫁入り前の娘にできた子供の父親にされそうだと言ってきて……。

    発売日 : 2010年03月10日
    価格 : 715円 (税込)

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  • 『ああうれしい』のサムネイル
  • 『おやごころ』のサムネイル
  • 『いわいごと』のサムネイル
  • 『かわたれどき』のサムネイル
  • 『ひとめぼれ』のサムネイル
  • 『まったなし』のサムネイル
  • 『ときぐすり』のサムネイル
  • 『こいわすれ』のサムネイル
  • 『こいしり』のサムネイル
  • 『まんまこと』のサムネイル
 

登場人物

 
  • 高橋麻之助(たかはし あさのすけ)

    8つの町を支配町とする、神田町名主・高橋宗右衛門の跡取り息子。お気楽者ながら、揉め事の解決には思いも寄らぬ閃きをみせる。恋女房のお寿ずに先立たれる。

  • 八木清十郎(やぎ せいじゅうろう)

    麻之助の幼馴染み。父親の源兵衛の逝去に伴い町名主を引き継ぐ。色男で知られたが、しっかり者のお安と夫婦になる。

  • 相馬吉五郎(そうま きちごろう)

    麻之助の幼馴染み。謹厳実直・品行方正な堅物の見習い同心。相馬家の跡取りに決まっている。

  • 高橋宗右衛門(たかはし そうえもん)

    麻之助の父で、神田の町名主。玄関先で町中のさまざまな揉め事を裁定する。

  • 相馬小十郎(そうま こじゅうろう)

    同心から吟味方与力に昇進。腕っぷしも強く、役者もかくやという男ぶりだが、石頭で融通が利かない。

  • 一葉(いちは)

    小十郎の娘。吉五郎の許婚だったが、兄のようにしか思っておらず、縁談は白紙になった。

  • お雪(おゆき)

    小十郎の遠縁で、料理屋・花梅屋の夫婦の娘。のんびり屋だが感情豊かで、たまに無茶をする。

  • お安(おやす)

    清十郎の妻。地味だがしっかり者で、適切な返事が返せる出来た妻。

  • 両国の貞(りょうごくのさだ)

    盛り場の顔役・大貞の息子。きりりとした、いなせな男。喧嘩はめっぽうつよい。

  • 丸三(まるさん)

    金を借りると、借金がすぐ「丸っと三倍」に膨れると言われる高利貸し。麻之助らを親友と考えている

  • 西森金吾(にしもり きんご)

    十五町を支配する、江戸でも名の知れた町名主。

  • お和歌(おわか)

    西森金吾の娘。麻之助と祝言をあげる。優しく気が利き、色々な考えを思いつく。

    宗吾(そうご)

    両親と飼い猫からの愛情を一心に受けてすくすく育つ。大泣きもするが、よく寝る子で手が掛からない

   

プロフィール

畠中恵

高知県生まれ、名古屋育ち。漫画家を経て、2001年『しゃばけ』で第13回日本ファンタジーノベル大賞優秀賞を受賞してデビュー。以来、「しゃばけ」シリーズは大ベストセラーになり、16年には第1回吉川英治文庫賞を受賞した。他に、「まんまこと」「若様組」「明治・妖モダン」「つくもがみ」などの各シリーズ、『ちょちょら』『けさくしゃ』『うずら大名』『まことの華姫』『とっても不幸な幸運』『わが殿』『猫君』『御坊日々』『忍びの副業』など著書多数。共著に『人生を豊かにする歴史・時代小説教室』がある。

   

メッセージ

こんにちは。畠中恵です。
「まんまこと」シリーズを書き始めて、20年になりました。
〝まんまこと〟というのは、「本当のこと」という意味なのですが、町名主の跡取り、高橋麻之助が、悪友の色男・清十郎や、堅物の吉五郎と知恵を出し合い、玄関先に持ち込まれる様々な厄介ごとを解決していきます。
親子のもめごとから、結婚や相続の問題、無くしものや迷子を探したり……江戸時代の、ごく普通の人々が悩んだり、困っていたことって、実はいまの時代とあまり変わっていないんですね。
そして最初はお気楽だった麻之助ですが、実らなかった恋や、愛しい人との死別、ついに伴侶を得て父親になるなど、時の流れのなかでいろいろな経験をしてきて、頼れる男へと、少しずつ変わってきています。清十郎と吉五郎にも、家族が出来たり、お役目が変わったり、様々な変化が起きました。
ちょうど私たちが年を重ね、山あり谷ありの人生を歩んでいるように。
シリーズ10冊目『ああうれしい』が刊行されました。
色々、しくじりを繰り返す麻之助達ですが、これからも心配したり励ましたり、見守りながら、このシリーズを末永く愛し、寄り添いながら共に歩いていっていただけると、とても嬉しいです。  

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