アナザーフェイス×警視庁追跡捜査係
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「追跡捜査係」シリーズの立ち上げ…預言者・堂場瞬一!
「ご執筆の依頼をさせて頂いたのが、2008年。警察もので“2つの事件を追うスタイル”で長篇をお願いできないかとご相談しました。すぐに堂場さんは閃いたようで、バディもの+未解決事件を捜査するテーマで書きたい、とその場で仰って下さいました。『追跡捜査係』という名前もほぼその時点で決まり、とんとん拍子に進んで、翌年(2009年)の1月からランティエ(角川春樹事務所PR誌)での連載という形になりました。何より印象的だったのは、将来的に警視庁で時効の事件を扱う部署が出来るかもしれない、その前にこの設定で話を書いておきたいと、お話されていたことです」
「時代を先取りした形ですね」
「当時、堂場さんは新聞記者でしたので思わず、これは事前に情報を仕入れていてストーリーを温めていたのですか? と伺ったところ、堂場さんは『そうだといいんだけどね、違うんだな』とお話されていたのを思い出しました」
「タイトルのしりとりはいつ頃決めたんですか?」
「読者で気付いている方がいらっしゃると嬉しいのですが、実は『交錯』『策謀』『謀略』と3冊は2文字しりとりになっていて、それは最初に堂場さんと決めていました。4作目は『略取』『略奪』などを考えていたのですが、諸事情でカバーを変えようと決めた時点で、4作目以降はしりとりをやめましょうという話に」
「僕も最初は気付かなかったです。面白いですね」