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島本理生・著『ファーストラブ』

作品紹介

心の中の闇をかきわけ、はるか深いところに手が届く作品。
そこには光がある。──北方謙三
いい文章を書く人には生命力がある。──宮城谷昌光

なぜ娘は父親を殺さなければならなかったのか?

夏の日の夕方、多摩川沿いを血まみれで歩いていた女子大生・聖山環菜が逮捕された。彼女は父親の勤務先である美術学校に立ち寄り、あらかじめ購入していた包丁で父親を刺殺した。環菜は就職活動の最中で、その面接の帰りに凶行に及んだのだった。環菜の美貌も相まって、この事件はマスコミで大きく取り上げられた。なぜ彼女は父親を殺さなければならなかったのか?

臨床心理士の真壁由紀は、この事件を題材としたノンフィクションの執筆を依頼され、環菜やその周辺の人々と面会を重ねることになる。そこから浮かび上がってくる、環菜の過去とは? 「家族」という名の迷宮を描く傑作長篇。

著者紹介

著者近影

島本理生

1983年東京都板橋区生まれ。都立新宿山吹高等学校に在学中の2001年に「シルエット」で、第44回群像新人文学賞の優秀作を受賞し、デビュー。06年立教大学文学部日本文学科中退。

〈作品〉「ヨル」1998年「鳩よ!」掌編小説コンクール第2期10月号当選、年間MVP受賞。「シルエット」2001年群像6月号=第44回群像新人文学賞優秀作受賞。「リトル・バイ・リトル」02年群像11月号=第128回芥川賞候補、単行本は03年講談社刊=第25回野間文芸新人賞受賞。「生まれる森」03年群像10月号=第130回芥川賞候補。『ナラタージュ』05年角川書店刊=第18回山本周五郎賞候補。「大きな熊が来る前に、おやすみ。」06年新潮1月号=第135回芥川賞候補。「Birthday」06年群像10月号=第33回川端康成文学賞候補。『アンダスタンド・メイビー』10年中央公論新社刊=第145回直木賞候補。『Red』14年中央公論新社刊=第21回島清恋愛文学賞受賞。「夏の裁断」15年文學界6月号=第153回芥川賞候補、単行本は15年文藝春秋刊、他。