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40代出産の楽しみ方<br />大田垣晴子×内田春菊

40代出産の楽しみ方
大田垣晴子×内田春菊

「本の話」編集部

『40歳! 妊娠日記』 (大田垣晴子 著)

出典 : #本の話
ジャンル : #随筆・エッセイ

内田  母親教室は行きました?

大田垣  いいえ、行っていません。「私たちは繁殖している」にも「行かなかった」って書いてあったし(笑)。

内田  書きました(笑)。私も行ってなかったんですけど、3人目の時が、出産の立ち会いは夫も教室を受けてからじゃないとダメっていう病院だったんです。10組参加していたんですけど、8組くらいは旦那さんが腰引けてましたね。「こんな内容聞いてません」とかモメてたり。

大田垣  母親教室は友達を作る目的もあるみたいですけど、私は、仕事が忙しかったのもあるし、別に友達ができなくてもいいやって思っていました。

内田  「出産・育児はマニュアル通りに行えばいい」という文化と闘ってきたっていうのはありますね。

大田垣  分娩台でのあの体勢も辛かった。痛みを何とかしたくてよつんばいになったり。

内田  仰向けしんどいですよね。よつんばいで産みたかった。

大田垣  でも、赤ちゃんを出しやすい角度とも言いますよね。

内田  そんなのお医者さんの都合に決まってるじゃないですか(笑)。それにしても、もう痛みのことしか考えられない。

大田垣  私もあんなに叫んだのは人生で初めてです。

内田  でも、考えてみたらおもしろいことですよ。あんなになりふりかまわず叫ぶなんて、出産の時か、家が火事になった時しか経験できない。

大田垣  「死ぬー!」とか「うおー!」とか。

内田  みんな産んだらけろっとしてるけどね。翌日、「この中の誰が吠えていたんだろう」って思ったり。

大田垣  産んでみての感想は「辛かった」のひと言。でも、時間が経つとだんだん「おもしろい経験だったなあ」と思えるようになりました。

内田  出産は辛いけど、子どもは多ければ多いほどいいですね。私も本当はもう何人か欲しかったくらい。

大田垣  たくさんいると楽しそうですよね。今の子がかわいいからすぐには考えられないけど、いつかもう一人出来たらいいなあと思っています。

40歳! 妊娠日記
大田垣 晴子・著

定価:1155円(税込) 発売日:2011年04月23日

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