作品
多額の負債をかかえ、経営難にあえいでいた開業医が死体で発見された。どうみても自殺だが、はたして……。本格ミステリーを三作
死者が手にしたナンバーズ宝くじの意味、不倫旅行先で夫の死亡記事を見つけた妻の驚き……あなたはトリックをいくつ見抜けるか
読者から提供された新聞記事を元に紡ぎだされる九つの短編。キャリア40年で短篇千作をものにしたミステリーの名手の技をご覧あれ
人生はゴルフ場。バンカーもあればOB、池もある。その魅惑の27ホールを四千字で綴ったゴルフ小説集。すべてのゴルファー必読の書
四十二歳は男の厄年。妻の浮気、上司の裏切りなど、中年男女の日常にいつの間にか忍び寄る事件。「折り返し」「外の生活」「三倍の年」「ほかに何か」「舞って喜ぶ」他三篇。(香山二三郎)
警察官の公然猥褻事件を扱う三面記事。真相は本当に書かれた通りなのか? 実際の記事から新たな物語を展開する九篇のミステリー
迎賓館で一夜を過ごした可南子が撮ったのは、日米極秘首脳会談の証拠だった!国際政治の暗部を抉るサスペンス 解説・佐野洋
会社にも家庭にも居場所をなくした者たち……。日常から突然姿を消した人々の思いがけない事情とは。「夢の足」「時間を貸す」「赴任せず」「現れた娘」「名前の旅」他二篇。(多岐祐介)
中学生の娘につけた家庭教師の男を、妻が法外な退職金で突然クビにしたのはなぜ? 四十二歳の男女の日常生活を脅かす八つの事件
「パパはかわいそう」生徒の作文が殺人計画を暴く、「かわいそうなパパ」の他、数ある連作から代表的な探偵役を選んだ。「はじめに」「変身した女」「灰色の絆」「昔の男」他四篇を収録。
札幌行の大型旅客機が墜落した。一つの航空機事故から派生した七つの奇妙な事件。「水面の絵」「偶然の壁」「裏の顔」「危ない橋」「消えた鍵」「見慣れぬ指輪」「趣味の問題」収録。(武村圭二)
夫が、妻が、娘が、恋人が、平凡な日常から忽然といなくなる。“失踪”をテーマに本格推理の第一人者が贈る珠玉の連作ミステリー
元号は絶対的なものなのか。免許証の生年月日を西暦に書き換えれば罪になるのか。風変わりな裁判を軸にした表題作に年齢と誕生日の矛盾を描く「年齢論争」を収録。(解説・郷原宏)
あなたの子供を産んだけど死んだから庭に埋めて、と女から迫られた男は……。「罪のない女」の他、意表をつく結末の短篇推理。「火時計」「現実的に」「青い煙」「名刺の壁」他七篇を収録。
正体不明の植木屋が留守中に埋めていったものは? 若い女性が活躍する連作推理小説集。「見慣れぬ庭木」「仮面の裏側」「別れの電話」「拾った札束」「試写会の券」他六篇。(平松志津枝)
ドッグフードに仕込んだ毒薬で、どうやって飼い主を殺したのだろうか? 「犬の餌」の他、巧妙なトリックの光る推理短篇集。「動かない目」「逃げた理由」「無事永眠」他八篇を収録。
街角で売りつけられたエロ写真――その女役が知人の奥さんとあまりにも似ていた。ところがその奥さんが突然自殺した。巧妙に仕組まれた犯罪を描く未刊行作品から傑作を十一篇。
四歳の兄が二歳の妹を滑り台から落として死なせた事件が、二十数年を経て蘇る「滑り台」のほか、切れ味のいい推理短篇。「結婚指輪」「余った涙」「幸福な墓場」「伝言板」他十篇を収録。
愛人の部屋で彼女の死体を発見した代議士は秘書の機転で危機を逃れたが……。「鉛の大船」ほか珠玉の推理小説七篇。「血の色の雲」「盛り場心中」「重い淵」「汚れた手錠」他三篇を収録。
一篇の週刊誌のお色気エッセイが引き金となって、十五年前に迷宮入りした時効寸前の殺人事件の謎が解明されてゆく。推理短篇小説の名手が、数多い自作から選りすぐった短篇集。
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