作品
最後まで艶聞の絶えなかった博文若き日の華やかな彩り。百姓の忰が松下村塾で鍛えられ、時代のうねりの中で長州の逸材として大きく羽ばたいて行く激動期を描く異色作。(清原康正)
伊豆の豪族北条時政の娘に生まれ、流人源頼朝に遅い恋をした政子。やがて夫は平家への反旗を翻す。歴史の激流にもまれつつ乱世を生きた女の人生の哀歓を描く歴史長篇。(清原康正)
ブティックを経営する由香子は、男性関係も極めて多彩。親友の真衣子は妻ある男性との不倫に走るが、やがて別離を決意する。対照的な愛を描いて女性の生き方をさぐる。(清原康正)
山上憶良、鑑真和上、本阿弥光悦、松尾芭蕉、司馬江漢、葛飾北斎ら、日本の文化に深い関わりをもった十二人――鋭い洞察力でその人間像を捉えたショート伝記の傑作。(清原康正)
十代将軍・家治の治世、幕府を恨み連綿と暗躍をつづける謎の徒党があった。“八嶽党”と名乗るかれらは老中・田沼意次に通じ奇怪な策謀を開始する。伝奇時代小説の傑作。(清原康正)
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