作品
昭和二十九年春、戦後の歌壇に彗星のようにデビューした天才歌人・中城ふみ子。しかし、彼女の両乳房はすでに癌に侵されていた。三十一歳で夭折した女流歌人の奔放な愛の遍歴とその死。
直江は大学病院の講師まで勤めた優秀な外科医だったが、なぜか栄達を捨て個人病院にやってきた。そんな彼に看護婦の倫子は惹かれるが、彼には容易に人を近づけない影があった……。
阪神大震災で始まった一九九五年をわれら日本人はどう感じ、どう生きたか? 涙と頬笑みのエッセイで辿る激動の年の“文”の歳時記
山口瞳、渡辺淳一、五木寛之等々二十三名のベストセラー作家への取材を通じて、戦後史のエポックメーキングとなった本に逢いに行く
名声が逆転した夫婦が葛藤の末にゆきついた“婦唱夫随”。鉄幹の偉大な“濡れ落葉”人生を通して夫婦のありようを問う長篇伝記小説
(上を参照)
司馬遼太郎、ライシャワー、渡辺淳一、深田祐介、山本七平ら多彩な顔ぶれが語る昭和天皇のお人柄と足跡、崩御の日の想い、そして天皇制への考察。昭和を偲びつつ天皇とは何かを考える。
男が妻子を捨て修子との結婚を決意した時、修子の中の何かが変わった。果して結婚だけが愛の究極の形なのか。経済的、精神的に自立して生きる女性にとって自由な愛とは何かを問う。
プロダクションを経営する宗形は、十五歳若い千秋をともないバリ島へ休暇の旅に出た。一年前からテレビの仕事に千秋は打ち込むようになり、二人の恋には疲れが見えた。(植村修介)
社長秘書の修子は三十過ぎの独身。広告会社のオーナーの遠野と愛人関係を楽しんでいたが、遠野と妻の不仲が思わぬ展開をもたらす
一見身勝手で不器用な明治の武人とそれに殉じた妻。“軍神”“烈婦”とたたえられた乃木夫妻の間に交錯した愛憎を描き、秘められた真実の声をさぐる伝記文学の傑作。(清原康正)
快食快眠快便は楽しく生きるために必要不可欠の三大要素。陳舜臣、星新一、佐藤愛子、宮本輝、中野翠、渡辺淳一など各界で活躍中の著名人約八十人が語る、爆笑のエッセイ集。
十二番ミドルホールでプレー中の税理士の頭にボールがあたり、意識不明のまま死亡した。ボールをぶつけた加害者は誰か。女子プロゴルフ界の内幕を描く戦慄の長篇。(渡辺淳一)
「軍神」「烈婦」と称えられた夫婦の間に秘められた真実の姿を探りつつ、現代へとつづく日本人の夫婦のありようを問う長篇伝記小説
若いOLである笙子と美貌の人妻の霞。二人のおんなのはざまに漂う中年の建築家・伊織の心のひだ。不倫の愛と悦楽をあまさず描いて大ベストセラーとなった評判作。(川西政明)
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