作品
(上を参照)
「もっと遠く!」につづいて、メキシコから南米最南端のフエゴ島まで南アメリカ大陸を縦断し、あわせて五万キロ、九カ月の旅が完結。立ち現れる森羅万象を凝視し語り尽くす文明論。
東京オリンピック前後の猥雑至極な“世界のイナカ”の諸相を鮮やかに描くルポ。かつて「週刊朝日」に連載され、開高健ノンフィクションの傑作として名高かった作品の文庫化。
芥川賞は遂に社会的な存在となった。五味、松本、安岡、吉行、小島、庄野、遠藤、石原、近藤、菊村、開高、大江と絢爛たる偉容を誇る現代日本文学の主流派作家群
「腹のことを考えない者は頭のことも考えぬ」との名言に導かれ、王侯の食卓からドン底の食事、はては人肉嗜食までの“食”の驚異を追い求め、表現し尽くした名著。(辻静雄)
酒、食、阿片、釣、支那風呂など、長年の旅と探求がもたらした深沈たる一滴また一滴。表題作他、川端賞受賞作「玉、砕ける」「飽満の種子」「貝塚をつくる」「黄昏の力」「渚にて」を併録。(高橋英夫)
腹のことを考えない人は頭のことも考えないという。王者の食事から人肉嗜食まで“食”の極限をきわめつくした話題の名エッセイ集
世界を股にかけて歩いた二人の作家が聞きかじってきた各国の断片的言語を、大胆にかつ気まぐれに解釈するユニークな辞典。二十数カ国語にわたる、豊富な体験によるエスプリ集。
「人とこの世界」「紙の中の戦争」など、異色の文学エッセイ。独自の感性とスケールの大きな文学観とで知られる文学評論を隈なく収載
不滅の名ルポ「ずばり東京」をはじめ、一九六○年前後、あの泡立つ日々の都市の諸相をこれほど鮮明にうつし出したルポはまずない
「私の釣魚大全」「フィッシュ・オン」など、釣魚をめぐって独自の思索を繰り広げる全エッセイを収載。これこそ、開高釣魚の決定版だ
ベトナム戦争、アイヒマン裁判など、果敢なジャーナリストでもある著者の海外レポート集。戦争と革命の現場の一閃の真実を捉える
酒と食を愛する諸氏へ待望の書。美味への探究を卓抜な文明批評にまで高めた著者の全食歴と全酒歴を一巻本とした正真正銘の一級品
無類の愉しさ、卓抜な文明批評、釣人の深き“芸”の世界。釣魚エッセイとして画期的なこの著作を、新たに大幅加筆して決定版とした
著者にとって青少年時代はとめどもない二日酔であった。そのブルー・マンデーの青春を生きたひとりの青年の自己形成のあとを追い、青春の陰影を詩情あふれる文体で定着させる。
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