作品紹介

“事故”により日本列島が居住不能となり、日本人は世界中の国々に設けられた難民キャンプで暮らすことを余儀なくされた。ここ、チベットのラサから二千キロもはなれたメンシイにも、日本人の難民キャンプがある。国連職員としてキャンプを訪れた“私”の目に映ったのは、情報から隔絶され、将来への希望も見いだせないままに、懸命に「日本人として」生きようとする人々の姿だった(「ディアスポラ」)。いまから十年前に、破滅的な原発事故で国を失った日本人、という設定で、日本人のアイデンティティーを追究した、いまにして思えば「先見の明」としか言いようのない作品。2作目の「水のゆくえ」は同じ設定の下、日本に残り、酒造りを再開しようとする酒蔵の息子を描く。

担当編集者より
“事故”により日本列島が居住不能となり、日本人は世界中の国々に設けられた難民キャンプで暮らすことを余儀なくされた。チベットの奥地メンシイのキャンプを国連職員として訪れた“私”の目に映ったのは、情報から隔絶され、将来への希望も見いだせないままに、懸命に「日本人として」生きようとする人々の姿だった——。10年前に、原発事故で国を失った日本人のアイデンティティーを追究した作品を執筆した“作家の想像力”は驚異です。(AK)
商品情報
書名(カナ) ディアスポラ
ページ数 240ページ
判型・造本・装丁 四六判 上製 上製カバー装
初版奥付日 2011年08月05日
ISBN 978-4-16-380750-8
Cコード 0093

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